2012年8月18日土曜日

“ブラック” ―全9場―

   

   ご覧の通り、“スティーブ”の名前が一番上にきています。
   が、今回のタイトルを“ブラック”にしたのは、読み直してみて、
   今は“ブラック”くんが主人公に感じるからです(^^)v
   当時は、違ったんでしょうね~^^;
   “恋人”や“婚約者”などの言葉から、少し大人な香りがします
   ・・・(^.^)



                                 どら。



 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪
   

    〈主な登場人物〉

   ブラック  ・・・  死神。

   スティーブ  ・・・  人間の青年。

   サリー  ・・・  元、スティーブの恋人。

   バス  ・・・  死神。ブラックの兄妹。

   デイ  ・・・        〃  

   エル  ・・・        〃

   ダニエル  ・・・  サリーの婚約者。

   アンナ  ・・・  サリーの友人。


 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


             開演アナウンス。

      ――――― 第 1 場 ―――――

         明りが落ちると、鐘の音。
         (アカペラによるコーラス。)

         “地上の上に使わされた神々の
         使命の源 其々の
         我々の無償の愛を受け取らん・・・”

         音楽流れ、明るくなると舞台中央、黒の衣装に
         身を包んだ3人の死神(バス、デイ、エル。)ポーズ
         を取り、立っている。(3人の歌と踊り。)

         “雲の上の誰も知らない世界へ
         人の命を導くことが我々の仕事
         時には優しく 時には強引に
         空の彼方の見たこともない国へ
         奪った魂 連れ帰ることが
         我々の使命
         時には親切に 時には無理矢理に”

         3人、顔を見合わせ声を上げ笑う。

   バス「今日はいくつ集めた?」
   デイ「3つ。」
   バス「僕は4つだ!」
   エル「凄いわね、兄様達は・・・。私は1つよ。」
   デイ「エルはまだ小さいんだから、1つでも上等さ。」
   バス「そうだよ!」

         そこへ下手より、袋を引き摺るように持ち、
         グレーの衣装に身を包んだブラック、俯き加減に
         ゆっくり登場。
   
   バス「(ブラックに気付いて。)ブラック兄さん!今日こそは
          持って帰ったかい?(意地悪そうに上目使いで、ブラック
      を見る。)」
   エル「(ブラックに駆け寄り。)おかえりなさい、兄様!」
   ブラック「ただいま・・・。」

         エル、ブラックの袋を取り上げて、中を覗き込み
         袋を逆さにして振る。

   ブラック「ないよ・・・。」
   バス「またブラック兄さんはゼロか。(笑う。)」
   デイ「エルだって今日は1つ、持って帰ったんだよ。駄目だな、
      兄さんは。(笑う。)」
   エル「そんなことないわ!兄様も明日は屹度、捕ってくるわよ
      ね!」
   バス「さぁ、どうかなぁ・・・。」

         その時、木霊するように死神の声が響き渡る。

   死神の声「ブラック・・・」
 
   ブラック「父さん・・・」

   死神の声「また今日も集められなかったようだな。」
 
   ブラック「・・・ごめんなさい・・・」

   死神の声「おまえは死神としての自覚が足りないようだな・・・。
          自分の役割を、本当に知っているのか・・・。」

   ブラック「はい・・・。」

   死神の声「私としても、このまま役に立たないおまえを・・・そろ
          そろ独り立ちをする頃になっていると言うのに、何時
          までも好きにさせておく訳にはいかないのだ・・・。
          そこでだ・・・3日間だけおまえにやろう・・・。」

   ブラック「3日間・・・?」

   死神の声「3日間、一人の魂も持って帰ってこれなかった時に
          は、おまえは消滅する。死の神の掟に沿って・・・。」
  
   ブラック「消滅・・・。」

         エル、心配そうに。バス、デイ意地悪そうに顔を
         見合わせる。ブラック、スポットに浮かび上がる。

   ブラック「消滅か・・・。つまらない仕事だな・・・人の魂を集める
        なんて・・・。」

         ブラック歌う。

         “何故 僕は死神なんだろう・・・
         何故 黒い布しか纏えないんだろう・・・
         しかも黒にもなりきれない
         こんな中途半端なグレーの布・・・
         いっそ真っ黒なら・・・
         黒になりきれるのに
         たとえば真っ白なら・・・
         悩まなくてすむのに
         何故 死の神なんだろう・・・”

         ブラック、切なそうに遠くを見遣る。
         暗転。
      
      ――――― 第 2 場 ―――――

         ポツポツと雨音が聞こえる中、明るくなると、中央
         にベンチのある公園の風景。
         上手より一つの傘に肩を寄り添い合って入る男女
         (サリー、ダニエル)話しながら登場。

   ダニエル「いやぁ、突然雨が降ってくるなんて、傘を持ってて
         よかったですよ。大切な結婚式を明後日に控えて、
         私の大事な花嫁が、風邪でもひいたら大変ですから
         ね。(笑う。)それにしても、今日のディナーは最高で
         したねぇ。今思い出しても・・・(唾を飲み込む。)
         特にあの、何て言いましたっけ・・・」

         そこへ下手より、雨を避けるように持っている封筒
         を翳し、走りながらトレンチコート姿のスティーブ登場。
         サリーを認めると、思わず立ち止まる。

   サリー「スティーブ・・・(呟く。)」
   ダニエル「そう、スティーブ・・・スティーブ!?」

         スティーブ、知らん顔するように、走り去ろうとする。

   ダニエル「スティーブ!!」

         スティーブ、振り向かず、そのまま立ち止まる。

   ダニエル「明後日の僕達の結婚式には、勿論出席してくれ
         ますよね?あなたには是非、サリーのウエディング
         ドレス姿を見てもらいたいんですよ。」
   スティーブ「・・・明後日は急な仕事が入って・・・悪いけど・・・」
   ダニエル「そうですか・・・。それは残念だなぁ・・・。(独り言の
         ように。)まぁ、来たくないのは分かるけど・・・。」
   サリー「・・・行きましょう、ダニエル・・・」
   ダニエル「ええ。じゃあスティーブ、あなたにも祝福を!」

         サリー、ダニエル下手へ去る。
         スティーブ、雨を避けるのを止め、物憂いそうに
         佇む。その時、下手奥よりブラック登場。
         瞳を輝かせて、ゆっくり前方へ。ベンチへ上がり、
         背に座る。

   スティーブ「・・・何が祝福をだ・・・。畜生・・・誰がおまえの祝福
          なんかいるもんか・・・。」

         スティーブ、切な気に歌う。

         “祝福なんて・・・祝福なんて・・・
         するのもされるのもごめんだ・・・
         世の中なんて・・・世の中なんて・・・
         なんて切なくて苦い・・・
         そしてこの雨のようにとても冷たい・・・
         昨日までの自分・・・今日の自分・・・
         一体何が違うってんだ
         心の持ち方か生き方か・・・
         今は何もかも捨てて
         そしてこの雨のように土にかえりたい・・・”

   ブラック「あなた、今死にたいと思ってる・・・。」
   スティーブ「(驚いて、その方を見る。)誰だ!?」
   ブラック「違う?手伝ってあげようか・・・?」
   スティーブ「馬鹿!なんで俺が、サリーが結婚するってこと位で
          、死にたい程、落ち込まなきゃいけないんだよ!!」
   ブラック「顔に書いてる。」
   スティーブ「・・・書いてるもんか・・・ああ!確かに彼女は、つい
          この間まで俺の恋人だったさ!だから何だってんだ
          。今は全く関係ないんだ。彼女が結婚しようが、どう
          しようが俺の知ったこっちゃないんだよ!!」

         スティーブ、上手へ走り去る。
         ブラック前方へ。

   ブラック「(溜め息を吐いて。)・・・またアウトか・・・。あの人、死
        にたそうにしてると思ったのに・・・。」

         その時、バスの笑い声が聞こえる。

   バスの声「(笑いながら。)駄目だな、兄さんは。」

         下手よりバス、袋を担いで登場。

   ブラック「・・・バス・・・。」
   バス「あんな言い方したら、人間がしり込みするの、当たり前
       じゃないか。僕なんか今日3つ目・・・。(担いでいた袋を
       見せるように。)父さんに貰った期限は後2日だよ。後
       2日のうちに、1つも手に入れることができなきゃ、兄さん
       はこの世から消えてなくなるんだ。」
   ブラック「言われなくても・・・分かってるよ!」

         ブラック、下手へ走り去る。
         バス、ニヤリとして肩を窄める。

   バス「人間の魂を集めるなんて、こんなに簡単で面白いことは
       ないのに・・・。世の中、生きることに疲れた人間だらけだ
       。そんな人間の背中をポンと押せば直ぐ・・・(楽しそうに
       笑う。)」

         バスの笑い声、音楽で暗転。

      ――――― 第 3 場 ―――――

         エルとデイ、上手客席より話しながら登場。

   エル「ね?デイ兄様だって、ブラック兄様が消滅したら嫌でしょ
       ?」
   デイ「別に・・・」
   エル「嫌でしょ!?」
   デイ「エル・・・僕らは死神だぜ?誰が消滅しようが生きようが、
      そんなことにいちいち感情を動かされてちゃ、これから先
      やっていけないよ。」
   エル「私も、他の誰かなら構わないわ!!でもブラック兄様だけ
       は嫌なの!!だから・・・」
   デイ「・・・だから?」
   エル「だから私達で、兄様に手を貸してあげましょうよ!!」
   デイ「手を貸すだって?」
   エル「ええ!!」
   デイ「嫌だよ、そんなこと・・・。」
   エル「デイ兄様が嫌でも、手助けするの!!」
   デイ「父さんに見つかったらどうするんだよ・・・。」
   エル「大丈夫よ!見つかりっこないわ!ね!?」
   デイ「(溜め息を吐いて。)・・・仕方ないな・・・。僕はエルには弱
      いんだ・・・。だけど、何だってエルは、ブラック兄さんのこと
      になると、そんなにむきになるんだよ・・・。分からないな・・・
      。」
   エル「(フフッと笑う。)」
   デイ「それで、どうするんだよ・・・。」
   エル「あのね!(デイに近寄って、嬉しそうに耳打ちする。)」
   デイ「・・・OK・・・。」

         2人、急ぎ足で下手へ去る。

      





        ――――― “ブラック”2へつづく ―――――








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2012年8月16日木曜日

“君のために・・・” ―全6場― 完結編

  



    ――――― 第 6 場 ――――― A
         音楽流れ、
         下手よりポーラ走り登場。

  ポーラ「お兄ちゃーん!!(大きく手を振る。)」

         上手よりクリフ走り登場。

  クリフ「ポーラー!!」

         2人歌う。

  ポーラ「私、走れるわ!!走れるのよ!!見て!!お兄ちゃん
      !!」

     クリフ“自分でない誰かの
         為になることが       ポーラ“素敵
         大切だと教えてくれた       私
         友達だ”                走れる”

  ポーラ「お兄ちゃん!おかみさんが、そろそろ次の町へ行くから
      用意をしなさいって。」
  クリフ「え・・・?もう・・・」

         (クリフ残してポーラ下がる。) ※

         紗幕開く。と、村の様子。

    ――――― 第 6 場 ――――― B

         上手より2人の女性、話しながら登場。
         (下手方へ。)


   
                    ※2


  女性1「もう芝居小屋、次の町へ行っちゃうんだってさ。」
  女性2「楽しかったのに、残念だねぇ。」
  女性1「本当。」
  女性2「また平凡で、静かな村に戻っちゃうね。」
  女性1「そうだねぇ・・・」

         2人、下手へ去る。
         入れ代るように、下手よりジ―ク登場。

  ジ―ク「クリフ!」
  クリフ「ジ―ク・・・」
  ジ―ク「聞いたぜ。折角仲良くなれたのに、もう行っちゃうんだっ
      てな・・・」
  クリフ「うん・・・」
  ジ―ク「淋しくなるな・・・」

         音楽流れる。
         クリフ歌う。

         “初めて出会ったよ
         君のような友達
         見知らぬ誰にも
         手を差し伸べる”

         ジ―ク歌う。
  
         “初めて出会ったよ
         君のような友達
         いつもただ頑張って
         一生懸命”

     (コーラス“出会えた喜び
            心に抱きしめてた
            ずっと”)

  クリフ「・・・ありがとう・・・色々と・・・」
  ジ―ク「何だよ、改まって・・・」
  クリフ「僕・・・今までずっと旅して来て・・・いつもポーラと2人きり
     ・・・友達なんて1人もいなかったんだ・・・」
  ジ―ク「クリフ・・・メソメソすんなよ!!」

         ジ―ク歌う。

         “いつかまた会えるよ
         心は君と共に
         出会えてよかった
         心の友に”

         クリフ歌う。

         “いつかまた会えるよ
         心はいつも側に
         出会えてよかった”

         2人歌う。

         “きっと会えるね”

         ジ―ク残し、クリフ下がる。
         (音楽変わる。)
     

   



    ――――― 第 6 場 ――――― C

         上手よりジ―クの母登場。(ジ―クの側へ。)

  ジ―クの母「ジ―ク!」
  ジ―ク「母ちゃん・・・」
  ジ―クの母「芝居一座が行っちゃうよ。」
  ジ―ク「・・・うん・・・」
  ジ―ク母「また静かな村に戻るねぇ・・・。どうしたんだい?元気
        ないじゃないか。ほら、来たよ!」

         下手前方より、手を振りながら芝居一座
         ゆっくり登場。(上手後方へ。)
         一座歌う。

         “また会いましょう
         いつの日にか      コーラス“いつの日か
         楽しい時               また会いましょう”
         届ける為”

         豪華な衣装に変わったクリフ、ポーラ
         下手前方より登場。
         クリフ、ジ―クを認め立ち止まる。
         (一座、上手後方へ去る。ポーラ続く。)
         クリフ歌う。

         “素敵な村
         素敵な人         コーラス“君に会う為
         僕はきっと              約束する
         また戻るよ”             きっと”

         クリフ、一座に付いて去る。

  ジ―ク「クリフ!!さよなら・・・さよならー!!また会おうぜー!
      !」

         クリフと入れ代るように、上手後方より
         ジ―クの父、登場。

  ジ―クの父「ジ―ク・・・」
  ジ―ク「・・・父ちゃん・・・?」
  ジ―クの母「あんた・・・!!」
  ジ―クの父「記憶が戻って、やっと帰って来れたよ・・・」
  ジ―ク「父ちゃん!!」
  ジ―クの父「長い間すまない・・・」

         3人、抱き合う。





      ――――― 幕 ―――――











   ※ 最初、女の人達が話しながら行くのを、クリフくんを残し
     てその様子を見ている・・・と言った演出にしたかったので
     すが・・・私の腕の都合で・・・(長丁場・・・持ちませんでした
     ~^^;)一旦下がることに致しました(>_<)
     この作品、出ずっぱりのクリフくん、ジ―クくん、台詞の空き
     を見つけては下がっていたので、時々不自然に消える時
     があるのです・・・お気付きでしたか・・・?^^;


   ※2 この女の人2人の人形操作をしているのは、今回初
     お手伝いメンバーとして参加してくれた2名です(^.^)
     初めてだし、あまり説明もしない私なので、きっと不安に
     思うことだらけだったろうに、一生懸命お手伝いしてくれ、
     本当に助かったのです♥
     改めてこんなところで何ですが・・・「ありがと~ね~!!」
     とっても可愛らしい学生さん2名でした(^^)v





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2012年8月15日水曜日

“君のために・・・” ―全6場― 2

  
             (左)ジ―ク  (右)クリフ



  ジ―ク「俺も父ちゃんはいない・・・」
  クリフ「(ジ―クを見る。)え・・・?」
  ジ―ク「2年前に仕事で海に出たまま、行方が分からないんだ
      ・・・」
  クリフ「・・・行方・・・?」
  ジ―ク「だからって、俺がメソメソしてちゃ母ちゃんが悲しむだ
      ろ?おまえも妹の為に、そうやって頑張ってきたんじゃな
      いのか?けど、たまには肩の力、抜けよ!でないと爆発
      しちまうぜ。」
  クリフ「・・・ごめん・・・」
  ジ―ク「いいよ!それより学校行こうぜ。」
  クリフ「・・・でも・・・」
  ジ―ク「薬代なら、放課後に俺が靴磨きでもしてやるよ。」
  クリフ「(ジ―クの顔を見る。)」
  ジ―ク「そんな顔すんなよ。(お金を拾ってクリフに差し出す。)
      ほら、薬代。」
  クリフ「(お金を受け取る。)」
  ジ―ク「おまえ、朝飯食って来たか?」
  クリフ「(首を振る。)」
  ジ―ク「だから、そんな風に暗い顔になるんだ。(ポケットから何
      かを取り出す。)ほら・・・これ食えよ・・・っとこれは違った
      ・・・これは俺の母ちゃんお手製の、無茶苦茶辛いお仕置
      きクッキーだ。(笑う。)こんなの食ったらエライことになっ
      ちまうぜ。(また何かを取り出し、クリフに差し出す。)ほら
      ・・・こっちだ。食えよ。元気が出るぜ。」
  クリフ「・・・ありがとう・・・(受け取る。)」

         2人、上手方へ行こうとする。と、下手より
         一座の仲間が息を切らせ、走り登場。

  仲間「おーい!!クリフ!!」
  クリフ「おじさん・・・」
  仲間「ポーラが大変だ!!」
  クリフ「え!?ポーラ!!」


   
                     ※


         3人下がる。(紗幕閉まる。)

    ――――― 第 4 場 ―――――

         紗幕前。ベットに横たわるポーラ。
         そこへ下手よりクリフ、ジ―ク走り登場。


   


  
  クリフ「ポーラ!!(ポーラの横へ。)ポーラ!」
  ポーラ「・・・お兄ちゃん・・・」
  クリフ「苦しいかい?」
  ポーラ「ううん・・・大丈夫よ・・・お兄ちゃん・・・学校は・・・?」
  クリフ「うん、行ったよ・・・。ほら、友達を連れて来たんだ・・・」
  ジ―ク「・・・こんにちは・・・」
  ポーラ「お友達・・・」
  クリフ「そうだよ・・・友達だ・・・」
  ポーラ「よかった・・・」
  クリフ「え・・・?」
  ポーラ「もう・・・私がいなくなっても・・・淋しくないわね・・・」
  クリフ「なんてこと言うんだ!!ポーラ・・・?ポーラ!!」

         (ポーラ下がる。)
         音楽流れる。

  クリフ「どうしよう・・・ポーラにもしものことがあったら・・・僕・・・」
  ジ―ク「しっかりしろよ!!おまえがそんな気弱でどうするんだ
      よ!!」
  クリフ「ずっと2人で生きてきたんだ・・・ポーラがいなくなったら
     ・・・」
  ジ―ク「クリフ・・・」

         クリフ歌う。

         “いつも一緒 2人きりで
         肩寄せ合い生きてきた だから
         僕のことを1人して
         置いていかないで お願いだ
         今までいつも側にいた
         頼る人もいないなかで
         身を寄せ合い 労わり合い
         生きてきたのに1人きり
         どうすればいい
         生きていけないよこれから1人”
  
  ジ―ク「俺・・・聞いたことがある・・・」

     ジ―ク歌う。           クリフ歌う。

     “ずっと昔 聞いたことが   “2人肩寄せ合い
     森の奥に誰も知らない    生きてきたんだから
     場所があると          どうすればいい
     ただひっそり暮らす者が   1人ぼっちに
     願い叶える”          側にいて
                       お願いだから”

  ジ―ク「森の奥深くに住む魔法使いが・・・どんな病気でも治す
      薬を作って売ってるんだって・・・」
  クリフ「・・・薬・・・?」
  ジ―ク「行ってみようぜ!!」
  クリフ「でも・・・僕、お金が・・・」
  ジ―ク「そんなこと言ってたら、妹がどうなるか分からないぜ!!
      たった1人の大切な妹なんだろ!?」
  クリフ「・・・うん・・・うん、そうだね!!僕行くよ!!その魔法使
      いに会いに!!」
  ジ―ク「行こう!!」
 
    ――――― 第 5 場 ――――― A 

         音楽流れ、紗幕開く。と、森の様子。
         (クリフ、ジ―ク、走りながら森を抜ける。)
         歌う。


   
    ご存じ後ろの絵は、走る様子に合わせて回ります^^;



     コーラス“急げ少しも 早くこの森
           深く彼方へ たとえ険しい
           道がどこまで 続く茨の
           先に必ず 目指す場所ある
           急げどんなに 辛い道でも
           何があろうと 守るこの手で
           2人力を 合わせ大事な
           者を助ける 目指す場所まで”

     クリフ“助けるから      ジ―ク“確かに聞いたぞ
         きっと”              間違いない筈”

     コーラス“急げ時間が ないぞ少しも
           早く見つける 噂信じて”

     クリフ“2人でどんなときも
         肩寄せ頑張ってきた
         たとえ辛いことが
         この身に起ころうとも”

     ジ―ク“大事な人助ける為に
          懸命な奴を知った
          たとえ小さな力だって
          俺に出来ることがあるのなら”

     クリフ“ああ神様 僕がいるなら
         僕に力を”

     コーラス“急げ目指すは 誰も知らない
           噂だけでも たった少しの
           希望あるなら それが真実
           きっとある筈
           目指すあの場所が”

         1軒の小屋がセリ上がる。

  ジ―ク「あった・・・」

    ――――― 第 5 場 ――――― B

         (扉を開く。“ギィーッ・・・”)
         魔法使いの小屋の中。


   



  ジ―ク「こんにちは・・・」

         音楽流れる。
         魔法使い、何やら怪しげな呪文を唱えて
         いる。

  ジ―ク「あの・・・」
  魔法使い「しっ!!今いいとこなんじゃ・・・(呪文を唱える。“あ
        ぶらかたぶら・・・”)我れの薬に偉大な力を・・・」

         魔法使い歌う。


   



         “我れ秘密の薬売り
         ひっそりと隠れて
         誰にも知られぬよう
         息を潜め
         よからぬ思い頭に
         思い描くままに
         形に変えてしまう
         薬売りさ”

  魔法使い「あぶらかたぶら・・・」

         (ジ―ク、クリフ、顔を見合わせ首を傾げ
         魔法使いの様子を見ている。)」

         “ボンッ”の音と共に煙が上がる。
         (曲終わり。)

  魔法使い「おお、やっとこさできたわ・・・。人間をひき蛙に変え
        てしまう薬・・・(笑う。)」

         ジ―ク、クリフ、顔を見合わせる。

  クリフ「おばあさん!!」
  魔法使い「(2人を認める。)なんじゃ・・・おまえ達は。」
  クリフ「僕、おばあさんにお願いがあって・・・」
  魔法使い「金貨100枚・・・」
  クリフ「そんな・・・」
  ジ―ク「おい、ばあちゃん!!金貨100枚って、ちょっとばかし
      高過ぎじゃないか!?もうちょっと負けてくれよ!!」
  魔法使い「負け・・・!?ふざけたことを言うでないわ!!私の
        秘薬を何と思っとるんじゃ!!」
  ジ―ク「せめてこれくらいに・・・(魔法使いにお金を手渡す。)」
  魔法使い「(手渡されたお金を見て。)な・・・何じゃこれは!!
        こんな銅銭ではパンも買えんわ!!」
  ジ―ク「俺の昼飯代だ!!パンくらい買えらぁ!!」
  魔法使い「話しにならん。」


   


  ジ―ク「そう言わないで頼むよ、ばあちゃん!!こいつの妹が
      病気で死にそうなんだ!!」
  クリフ「お願いします!!」
  魔法使い「それでは・・・命を助けたいのなら・・・命を差し出すが
        よい・・・」
  クリフ「え・・・?」
  魔法使い「おまえの命と引き換えに、妹を助ける薬を作ってや
        ろう・・・」
  ジ―ク「何だって!?」
  クリフ「命・・・」
  ジ―ク「ふざけるなよ、ばあちゃん!!」
  魔法使い「ふざけてなどおらん・・・」
  ジ―ク「命って・・・」
  クリフ「・・・いいよ・・・僕の命と引き換えに、ポーラが助かるのな
      ら・・・」
  ジ―ク「え?おい・・・おい、待てよ!!何言ってんだよ!!」
  魔法使い「(笑う。)良い心掛けじゃ・・・。それじゃあ薬を作って
        やるとしようかの。」

         音楽流れる。

  クリフ「お願いします・・・」
  ジ―ク「おい!!馬鹿言うんじゃないぜ!!おまえ、自分が何
      を言ってるのか分かってるのかよ!!命と引き換えって
      ことは、おまえが妹の代わりに死んじまうってことだぜ!
      ?」
  クリフ「いいんだ、僕はポーラが助かってくれさえすれば・・・」
  ジ―ク「馬鹿野郎!!おまえがいなくなって、自分だけが助かっ
      たって、妹が喜ぶ訳ないだろ!!」
  クリフ「それでも僕は!!」

         クリフ歌う。

         “生まれてから いつも1人
         走ることもできないで
         辛いなんて言わずに
         ただ耐えてた          ジ―ク“誰かが
         いつも僕だけ走り回り         犠牲になっても”
         だから今度は僕が
         ポーラの代わりになる
         彼女が助かるならば
         僕の命なんて惜しくない
         だから命と引き換えに”

  ジ―ク「クリフ・・・」
  魔法使い「相談は終わりかい?それでどうするんだね。私ゃ忙
        しいんだよ。おまえさん達の相手をずっとしてる暇は
        ないんだ。」
  クリフ「お願いします、おばあさん。僕の命と引き換えに・・・」

         (曲終わり。)

  魔法使い「よしよし・・・物わかりのいい子だね。」
  
         怪しい音楽流れる。

  魔法使い「(呪文を唱える。)あぶらかたぶら・・・あぶらかたぶら
        ・・・」

      コーラス“人々の願いを
            叶える為に・・・”

  魔法使い「ほうら・・・もう少しだ・・・。どんな病気にも効く秘薬だ
        ・・・。あぶらかたぶら・・・(手に持っていた瓶から、“ボ
        ン”の音と煙が上がる。)ほら・・・できたよぉ・・・(瓶を
        差し出す。)」
  クリフ「(取ろうとする。)」
  魔法使い「待った!!その前に・・・先に約束のものを貰うとす
        るかね。(笑う。)」
  クリフ「・・・うん・・・(魔法使いの方へ。)」
  ジ―ク「ま・・・待ってくれよ!!」
  魔法使い「なんだ。」
  ジ―ク「俺にクリフと最後のお別れをさせてくれよ!!頼むから
      ・・・」
  魔法使い「ふん・・・さっさとするがいい。こんなことをしておる間
        に、妹がどうなっても知らんぞ。」
  ジ―ク「クリフ!!」
  クリフ「ジ―ク・・・僕がいなくなったら・・・僕の代わりにポーラに
      薬を届けてくれるかい・・・?」
  ジ―ク「(小声で。)しっ!!馬鹿!!おまえはいなくなんないよ
      !!(派手に泣き真似をする。)クリフ!!クリフ!!これ
      最後に食べてくれよ!!最後の晩餐だ・・・。俺の母ちゃ
      んの手作りクッキーなんだ・・・」
  クリフ「それは・・・」
  ジ―ク「(ポケットから出したクッキーをクリフに差し出す。小声で
      。)おまえは食べんなよ!!ばあちゃん!!ばあちゃんも
      一緒に食べてくれよ!!最後にクリフに楽しい団欒の真
      似ごとをしてやってくれ・・・(魔法使いにクッキーを差し出
      す。)」 
  魔法使い「(クッキーを受け取って。)こんなものを貰ったところで
        命の代金にはならんぞ・・・(口に放り込む。)か・・・辛
        いっ!!辛いーっ!!な・・・何だこれは!!ひーっ!
        !か・・・か・・・辛いっ!!」
  ジ―ク「これは母ちゃんお手製のお仕置きクッキーさ!!ほら、
      ばあちゃん水!!(テーブルの上にあったコップの水を、
      差し出す。)」
  魔法使い「おお、すまん!!ゴホッ・・・(コップの水を飲み干す。
        と、“ボンッ”の音と共に煙が上がり、ひき蛙に変わっ
        てしまう。)ゲコ・・・ゲコ・・・?ゲコ!!」


   


  ジ―ク「(笑う。)やったっ!!ばあちゃんの水にさっき言ってた
      人間をひき蛙に変える薬を入れといたんだよ!!ざまあ
      みろ!!欲張るから罰が当たったんだ!!クリフ!!行
      くぞ!!(机の上の薬を持つ。)」
  クリフ「ジ―ク・・・うん・・・うん!!」

         2人、下手へ走り去る。

  魔法使い「ゲコ・・・!!ゲコ!!ゲコーッ!!」

         紗幕閉まる。


   










   ――――― “君のために・・・”完結編へつづく ―――――












    ※ この“仲間”ご存じ使い回しです^^;誰の使い回しか
      お分かりになりますか・・・?
      正解は、“未来の海へ”の優海ちゃんのパパです(^^)v
   
      今見ると、何だか“怪しいマジシャン”と言った風貌です
      ね^^;





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2012年8月14日火曜日

“君のために・・・” ―全6場―


    〈 主な登場人物 〉


    クリフ  ・・・  本編の主人公。
              芝居一座の少年。

    ジ―ク  ・・・  村の少年。

    ポーラ  ・・・  クリフの妹。 病気がち。

    森に住む魔法使い

    村の少年達

    ジ―クの母

    ジ―クの父

    芝居一座のおかみさん。

    その他


― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


            音楽流れ幕が開く。


    
                 村の様子。



    ――――― 第 1 場 ―――――

         1人の少年(ジ―ク)、上手より走り登場。

  ジ―ク「おーい!!芝居一座がやって来たぞー!!」

         村人達、嬉しそうに上手下手より
         それぞれ登場。歌う。

         “平和な村 争いもない
         だけど楽しみも 面白みもない
         心踊る楽しいことが
         一つでもあれば退屈を忘れる
         飽き飽きする程 平凡なこの村
         たまに訪れる夢を売る者達が
         退屈な日々を忘れさせてくれる
         キラキラ輝いて夢のような世界”


    


         (上手後方より芝居一座の行列が、ゆっくり
         登場。紙吹雪を巻きながら下手前方へ向かう。)

         ジ―ク、楽しそうに芝居一座の行列に見入って
         いる。

  ジ―ク「楽しそうだなぁ・・・」

         下手よりジ―クの母登場。

    


  ジ―クの母「(ジ―クの耳を引っ張る。)」
  ジ―ク「いててててっ・・・。何すんだよ、母ちゃん!!」
  ジ―クの母「何すんだよじゃないだろ、ジ―ク!!お使いはどう
         したんだい!?」
  ジ―ク「分かってるよ!!」
  ジ―クの母「ほら、見てごらん、あの色の白い男の子・・・。綺麗
         な顔してるねぇ。さすが夢を売る商売の子は、あんた
         とは大違いだ。(笑う。)」
  ジ―ク「煩いな、母ちゃん!!」

         芝居一座歌う。(手拍子入る。)

         “皆様ようこそ 我々夢一座
         楽しい芝居や美しい歌声を
         皆様に届け 楽しんでもらう為
         ここへ馳せ参じた次第”

         一番後ろを歩いていた少女(ポーラ)
         ジ―クの目の前で躓く。

  ポーラ「あ・・・」
  ジ―ク「君!(手をかける。)」

         先に歩いていた少年(クリフ)、ポーラに
         駆け寄る。

  クリフ「ポーラ!!」
  ジ―ク「大丈夫・・・(手を貸そうとする。)」
  クリフ「触るな!!」
  ポーラ「お兄ちゃん・・・」

         クリフ、ポーラを手助けしながら行きかける。

  ジ―ク「あ・・・おい、おまえ!」
  クリフ「(ジ―クを睨み付け。)ふんっ!!」

         ジ―ク残して紗幕閉まる。

    ――――― 第 2 場 ――――― A

  ジ―ク「ちぇっ・・・なんだよ、あいつ・・・」

         (紗幕前。)
         音楽流れ、少年達、上手より走り
         登場。歌う。


    
                      ※


  少年1「おーい、ジ―ク!!」
  ジ―ク「よぉ、みんな!」
  少年2「なんか楽しそうな芝居が、始まるらしいぜ!!」
  ジ―ク「知ってる、知ってる!」
  少年3「みんなで覗きに行ってみないか!?」
  ジ―ク「ああ!」
  少年1「よし、行こうぜ!!」
  ジ―ク・少年達「おお!!」

     少年達“楽しそうな芝居小屋
          平和なこの村に”     コーラス“楽しみなことが
                                あるんだ”

     少年達“やって来た楽しみな
          唯一の娯楽ごと”     コーラス“わくわくする”

         紗幕開く。と、芝居小屋の外。
         少年達、後ろを向いて、何かを覗いて
         いる風に。

  少年2「わぁーっ!!」
  ジ―ク「ちょっとどけよ!!見えないだろ!!」
  少年3「あっ・・・」
  少年1「ちょっと俺にも見せてくれよ!!」
  少年2「わあーっ・・・」
  少年3「へえーっ・・・すごいなぁー・・・」
  少年1「見てみろよ、あいつ!」
  ジ―ク「あ・・・あの野郎、さっきの・・・」
  少年2「女みたいだなぁー・・・」
  少年3「わあっ!!押すなよ!!」
  少年1「いてっ!!」

     ジ―ク“行こう    コーラス“芝居を見に
          すぐに          芝居を見に
          早く”           芝居を見に”
   
     少年達“こんなことは滅多にないんだから”

     ジ―ク“行こう    コーラス“芝居を見に
          行こう          芝居を見に
          行こう”         芝居を見に”

         そこへ下手より、桶を持ったクリフ登場。

  クリフ「(少年達に気付く。)おい!!何してるんだ!!」
  少年達「わあーっ!!」

         少年達、上手へ走りさる。(曲終わり。)

    ――――― 第 2 場 ――――― B

  クリフ「ふんっ・・・全く・・・」

         小屋が開く。と部屋の中。
         ポーラ、ベットに横になっている。


    



  ポーラ「あ・・・お兄ちゃん・・・。どうかしたの?」
  クリフ「ううん・・・なんでもないよ。どう?具合は・・・」
  ポーラ「うん・・・平気・・・(咳き込む。)」
  クリフ「あんまり喋っちゃ駄目だよ。」
  ポーラ「うん・・・」

  おかみさんの声「クリーフ!!さっさとしないと学校に遅れちまう
            だろ!!学校はただじゃないんだよ!!早いと
            こお行き!!」

  クリフ「はーい、おかみさん!!直ぐ行きまーす!!ポーラ・・・
     僕は学校に行って来るからね・・・。ゆっくり休んでいるんだ
     よ。」
  ポーラ「うん・・・」

         クリフ本を持って、行きかける。
         音楽流れる。

  ポーラ「お兄ちゃん・・・」
  クリフ「ん?」
  ポーラ「学校楽しい・・・?」
  クリフ「え・・・?」
  ポーラ「私も学校へ行ってみたいなぁ・・・」

         ポーラ歌う。

         “元気になって思い切り
         走り回る草原を
         それが私の夢なのよ
         誰も知らない”

         クリフ歌う。
  
         “この僕が代わることが
         できたならば
         辛い思いしなくてすむ
         僕だけが元気で”

         ポーラ歌う。

         “元気になって
         走り回る 夢の中だけ”
 
  クリフ「いつか必ず行けるから・・・」
  ポーラ「うん・・・」
  クリフ「おやすみ・・・」
  ポーラ「おやすみなさい・・・」

         (クリフ残して、紗幕閉まる。)


    



  クリフ「神様は不公平だ・・・。僕らは一生懸命生きてるだけなの
      に・・・」

         クリフ歌う。

         “今までだって沢山の
         辛いことを乗り越えて
         ただ頑張って生きてきた
         小さな幸せ”

         本を拾って、下手方へ。
         (途中、紗幕開く。と、村の様子。)

    ――――― 第 3 場 ―――――

         クリフ、下手方へ行きかけると、下手より
         ジ―ク登場。


    


  ジ―ク「(クリフを認める。)あ・・・よぉ。」
  クリフ「(無視して行こうとする。)」
  ジ―ク「おい!知らん顔すんなよ。」
  クリフ「煩いな・・・」
  ジ―ク「おい!どこ行くんだよ!教科書持って・・・。学校はそっち
      じゃないぜ。」
  クリフ「ほっといてくれよ。」
  ジ―ク「学校まで案内してやるから、付いて来いよ。」
  クリフ「(無視して行こうとする。)」
  ジ―ク「おいってば・・・(クリフの腕を掴む。)」
  クリフ「はなせよ!!」
  ジ―ク「なんだよ・・・分からずや!!」
  クリフ「どっちが分からずやだ!!僕がどこへ行こうと、何をしよ
      うと、おまえには関係ないだろ!!」
  ジ―ク「子どもは学校へ行くものなんだ!!学校の他に、おまえ
      が行くところなんて、きっとろくでもない・・・」
  クリフ「仕事に行くんだ!!」
  ジ―ク「・・・仕事・・・?」
  クリフ「病気の妹の薬代がいるんだ!!だから仕事してお金を
      稼がなきゃいけないんだ!!」 
  ジ―ク「お金って・・・おまえ芝居小屋の・・・父ちゃん、母ちゃんは
      どうしたんだよ。」
  クリフ「僕ら兄妹に父さんも母さんもいない・・・。あの一座に拾わ
      れたんだ・・・。そこで育てられた・・・。そのうえ僕は学校ま
      で行かせてもらってるんだ。だから薬代まで貰える訳ない
      じゃないか!!」
  ジ―ク「だったら尚更行かなくちゃ!!そうだろ!?」
  クリフ「行きたくても行けない奴もいるんだ!!幸せなおまえに
      は分からないだろうけど・・・。どうでもいい話しをさせない
      でくれ・・・」
  ジ―ク「学校へ行こうぜ・・・。これ・・・足りるかどうか分かんねぇ
      けどさ・・・。(クリフに手を差し出す。)」
  クリフ「(ジ―クから何かを受け取る。)なんだよ・・・」

         音楽流れる。

  ジ―ク「俺の昼飯代さ。」
  クリフ「お金・・・?施しなんかいるもんか!!(放り投げる。“チ
      ャリーン”)」  ※1

         クリフ歌う。

         “誰がほ施しなんか僕のこと
         馬鹿にするなよ おまえなんか
         幸せな生活を
         ただ送る奴に”

         ジ―ク歌う。

         “甘えた考えはやめるんだ
         自分ばかりが辛いなんて
         後ろ向き 俺を見ろ
         目を合わせるんだ”

         クリフ歌う。

         “おまえに何が分かると
         僕の今までが
         記憶に残っている
         辛い思い出”          コーラス“心に”

         ジ―ク歌う。

         “おまえに同情なんてする訳ない
         誰もが同じ権利がある
         学ぶこと妨げる
         それは不公平だ”

  ジ―ク「学校は行かなきゃ駄目だ!!父ちゃんがそう言ってた
      ・・・。子どもはしっかり勉強しなきゃ駄目だって・・・。でな
      いと大人になったら困るって・・・だから・・・」
  クリフ「余計なお世話だ!!おまえに何が分かるんだ!!父さ
      んも母さんもいない・・・妹と2人だけで生きてきた僕の気
      持ちが!!」

         ジ―ク歌う。

         “おまえも分かってる筈
         自分一人だけ
         辛い思いを抱かえ
         きたんじゃないと”

         クリフ歌う。

         “誰も僕らのことを        コーラス“離れた
         分からない                  2人の
         今までどんな風に2人           気持ちが
         肩寄せてひっそりと             今は
         生きてきたなんて              近く
                                  歩み合わせ
         ジ―ク歌う。                 分かり合う”

         “辛いことがあるなら
         言えばいい
         心の中に溜め込まずに
         吐き出せば
         きっとまた歩き出せる筈さ”









    ――――― “君のために・・・”2へつづく ―――――









   ※ この少年達、ジ―ク君以外は以前使用したお人形の
     使い回しです^^;
     どの子が誰か、分かりますか・・・?
    (答え、左より“未来の海へ”貝君、“未来の海へ”十海君、
     ジ―ク、“光の国のエリオット”マルコ少年。)

   ※1、“生チャリーン”、グーグル版“ワールド”で是非お聞き
      下さい^^;




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2012年8月13日月曜日

“ジェイ・スペンサー” ―全13場― 4


    ――――― 第 7 場 ―――――

         カーテン前。
         ハリー、書類を持って上手より登場。
         後ろから追い掛けるようにサラ登場。

  サラ「(息を切らせて。)編集長!!編集長!!」
  ハリー「(振り返って。)何だ、サラ。そんなに慌てて・・・。特種
      か?」
  サラ「違いますよ!ロバートがベンバへ行ったって本当ですか
    !?」
  ハリー「何だ、そんなことか。」
  サラ「そんなことかじゃないわよ、編集長!!どうなんですか
     !?本当のこと!?」
  ハリー「ああ、昨日キャロルと2人で発った筈だ。(再び下手方
      へ歩き出す。)」
  サラ「(ハリーの後を追い掛けて。)キャロルとですって!?どう
     して2人でベンバなんか!!」
  ハリー「知るか。こっちが聞きたいぜ、全く・・・。ロバートの奴、
      来週号の記事どうする気なんだ。知らんか、サラ!?」
  サラ「知る訳ないでしょ!!何でキャロルとなの!?何で2人で
     ジェイのところなんか・・・そっか・・・ジェイに会いに行った
     のね・・・。ね、編集長!!」
  ハリー「ああ、そうだろ。」

         ハリー、下手へ去る。
         入れ代わるように上手より、マックス、ダニエル、
         チャーリー、エイシー、アンナ登場。

  マックス「よぉ、サラ。何、駄々捏ねてんだ?」
  サラ「(マックス達に気付いて。)ああ、マックス!聞いてよ!!
     ロバートったらキャロルと2人でベンバへ行ったのよ!!」
  マックス「何だって?」
  チャーリー「本当かよ?」
  エイシー「皆、危ないとこが好きなのねぇ。」
  サラ「冗談じゃないわよ!ロバートにもしものことがあったら私
     はどうなるのよ!!」
  アンナ「どうなるってあなた、ロバートと別れたんでしょ?」
  サラ「それはそうだけど・・・私は別れたつもりなんてないんだ
     から!!」
  チャーリー「しつこい女は嫌われるぜ。」
  サラ「放っておいてよ!!煩いわね!!」
  チャーリー「おお怖い。」
  ダニエル「ジェイさんに会いに行ったんすかね。」
  マックス「そうだろうな。全く、あいつらは揃いも揃ってジェシー
       が死んでから・・・」
  エイシー「そうよねぇ・・・」
  アンナ「ロバートもジェシーのことが好きだったの?」
  マックス「ああ多分な。あいつは何も自分の口から喋ったりする
       ような奴じゃないから、そんな話しは一度も聞いたこと
       はないけど、あいつ見てたら誰だって分かるさ。」
  サラ「そんな・・・」

         暗転。

    ――――― 第 8 場 ―――――

         カーテン開く。(絵紗前。)
         ホテルのジェイの部屋。
         ソファーに腰を下ろしているロバートの側を、
         キャロル、落ち着きなく歩き回っている。

  キャロル「驚くでしょうね。(嬉しそうに。)」
  ロバート「当たり前さ。」
  キャロル「怒鳴るかしら?」
  ロバート「あいつのことだからな。」
  キャロル「でも私、負けないわ!」
  ロバート「(思わず肩を窄めてみせる。)強気だな。(微笑む。)」
  キャロル「(フッと目を遣った鏡のところに挟んであった写真を
       手に取る。)綺麗・・・」
  ロバート「え?(振り返る。)」
  キャロル「・・・これが・・・ジェシー・・・?」
  ロバート「(立ち上がって、キャロルの手にしている写真を覗き
       込む。)・・・ああ・・・」
  キャロル「私に似ているなんて嘘よ・・・。私なんかと全然違って、
       凄く綺麗な人だわ・・・。」
  ロバート「確かに彼女は美人だったよ・・・。君に似てるってのも
       本当だ・・・。」
  キャロル「・・・え・・・」
  ロバート「その写真の中のジェシーが輝いて見えるのは、その
       写真には、ジェイの愛情が溢れる程、込められている
       からさ・・・。」
  キャロル「愛情・・・」
  ロバート「以前から、人物を撮らせれば右に出る者はいない・・・
       と言われ続けてきたジェイが、彼女を撮ったのはその
       写真が最初で最後なのさ・・・。」
  キャロル「心から・・・愛していたのね・・・」
  ロバート「その直後にジェシーは死んだ・・・。それっきり奴は・・・
       人にカメラを向けることがなくなったんだ・・・。それ程愛
       していた・・・いや・・・愛し合っていたと言うべきだな・・・。
       」
  キャロル「何故・・・ジェシーは・・・?」
  ロバート「偶々2人で出掛けて行った取材旅行先で、暴動に巻
       き込まれて・・・」
  キャロル「その時・・・ジェイは・・・?」
  ロバート「あいつがジェシーに、現像する為のフィルムを取りに
       行かせた時・・・でも・・・あれは事故だったんだ・・・!!
       何もここまであいつが自分を責めることはないんだ・・・
       !!なのに・・・」
  キャロル「私の役目は重大ね・・・。」
  ロバート「(ハッとしてキャロルを見、微笑む。)そうだな・・・」
  
         その時、ドアが開いてジェイが入って来る。
         キャロル、ロバート、ジェイに気付く。

  ジェイ「矢張りおまえか!!」
  キャロル「おかえりなさい!!」
  ジェイ「おかえりじゃないだろ!!全く・・・ロバート!!何だって
      こんなところにこいつを連れて来たんだ!!」
  ロバート「仕方ないだろ。一人でも行くって言うんだから・・・。一
       人でなんか行かせられる訳がない。」
  ジェイ「今日はもう仕方ない。ロバート、明日の朝、こいつを連れ
     て帰ってくれ。」
  キャロル「嫌よ!!私、絶対に帰らないわ!!私はジェシーの
       意思を引き継ぐ為に、ここに来たのよ!!あなたの側
       にいる・・・。絶対に帰らない!!」
  ジェイ「ここは女がいるような場所じゃないんだ。」
  キャロル「そんなこと、まだ来たばかりで分からないじゃない!!
       それに女の人だって、沢山生活しているわ!!こう見え
       ても、私って結構柔軟性があるんだから!!」
  ジェイ「おまえな・・・」
  キャロル「ね!お願い。あなたの側にいさせて・・・」
  ジェイ「(思わず呆っとキャロルを見詰め、呟く。)・・・ジェシー
      ・・・」
  ロバート「ジェイ、こんなに言ってるんだ。追い返すこともないだ
       ろ?それに心配だって言うんなら、彼女には俺が付い
       てるし・・・」
  ジェイ「おまえまで・・・(溜め息を吐いて。)・・・仕方ないな・・・
      だが、何があっても知らないぜ。」
  キャロル「大丈夫よ!!ありがとう!!そうと決まったら、部屋
       に帰って荷物を解いてこなくっちゃ!ね!ロバート!!
       私達、同室なの!」
  ジェイ「(少し驚いた面持ちで。)おい・・・おい!!同室って・・・
      おまえ、ロバートと一緒の部屋に泊まるつもりなのか・・・
      !?」
  ロバート「キャロルがおまえと夫婦なんて言ったものだから。そ
       れに空き部屋も一つしかなくて・・・。」
  ジェイ「馬鹿野郎!!(溜め息を吐いて。)若い女を、血の気の
      多い奴と一緒の部屋になんて放り込めるか!!」
  ロバート「血の気の多い奴で悪かったな。おまえと違って、俺は
       紳士だよ。」
  ジェイ「兎に角・・・仕方ない・・・。ロバート、俺がおまえの部屋
      へ行く・・・。何が嬉しくて、野郎と2人で泊まらなきゃなら
      ないんだ・・・。」
  ロバート「(少し肩を窄めて。)同感。」

         暗転。

    ――――― 第 9 場 ―――――

         ライト・インする。と、リンゴー、ルチアの結婚式。
         中央に設けられた祭壇の前に、
         厳かに跪くリンゴーとルチア。
         その2人に祝福を贈るマルティンとエルバ。
         周りには村人達が手に楽器などを持ち、
         見守っている。
         誓いの儀式が終わると同時に、村人達、
         待っていたように楽器を打ち鳴らし、祝福の
         踊りを踊り始める。
         中央ではリンゴーとルチアが幸せそうに
         踊る。歌手パケットの歌。
         下手よりジェイ、キャロル、ゆっくり登場。

  キャロル「わあ・・・盛大ね!!私、こんなの初めてだわ!!見
        て見て!!素敵な花嫁さんね!!なんだか私まで、
        興奮してきちゃった!!ね、ジェイ!!」
  ジェイ「おまえは黙ってるってことを知らないのか、全く・・・」

         マルティン、ジェイ達に気付き近寄る。
         (音楽、少し静かに。)

  マルティン「よく来られた。今日はめでたい日だ。一緒に祝って
        やってくれ。さぁ、もっと中へ。」
  ジェイ「はい。じゃあ・・・(キャロルの背中を軽く押して促す。)」
  マルティン「そちらのお嬢さんは、君の恋人かね?」
  キャロル「あ・・・そう見えます?今はまだ違うんですけどね。近
       い将来は・・・。小父さん見る目がありますね!」
  ジェイ「おい、馬鹿!!この人はこの村の村長だぞ!!」
  キャロル「村長さん?ごめんなさい!!私ったら・・・」
  マルティン「(笑って。)いや、構わんよ。中々快活なお嬢さんだ
        。」

         キャロル、2人より一寸先に出て、結婚式の
         様子を呆然と憧れの眼差しで見詰める。

  ジェイ「はぁ・・・」
  マルティン「ルチアが君に無理を言ったと聞いたが、こんな可愛
        い娘さんがおるんじゃ、最初から分かり切ったことだ
        な。」
  ジェイ「いえ・・・彼女は本当にただの同僚で・・・」
  マルティン「(微笑んで。)分かっておるよ・・・」

         ジェイ、キャロル、マルティンに勧められて
         村人達の輪に加わり、周りに座る。
         再び音楽盛大に。中央に踊り出た一人が
         これと思った相手の前に進み出て、相手の
         手を取り順番に踊り出す。
         ルチアの番が来て、中央に進み出、周りを
         見回し、心に決めていたように踊りながら、
         ジェイの前に立つ。
         ルチア、ジェイに手を差し出す。ジェイ、
         それに応えるように手を出し、踊りの相手を
         受ける。
         周りの者、少し驚いた面持ちをするが、嬉し
         そうに手拍子をする。
         ルチアとジェイの踊りが終わりジョテファの番、
         周りを見回した後、呆っとしながらキャロル
         の前へ立つ。
         少し、音楽小さくなる。

  ジョテファ「・・・君は・・・?」
  キャロル「キャロル・タナー・・・」
  ジョテファ「俺と踊ってくれるかい・・・?」

         キャロル、思わずジェイの顔を見る。
         ジェイ、微笑んで頷くのを見て、嬉しそうに
         ジョテファの差し出す手を取って、踊り出す。
         2人の踊りが終わると、全員の総踊り。
         ジェイ、キャロルの腕を取って踊りながら、
         上手へ去る。
         盛大に盛り上がって決めのポーズ。
         カーテン閉まる。
         上手よりジェイ、一寸下がってキャロル登場。
         (カーテン前。)

  キャロル「楽しかったわね!!あんな素敵な結婚式。なんだか
       羨ましくなっちゃった。幸せね、花嫁さん!」
  ジェイ「ああ・・・。早く結婚したくなったとか・・・?」
  キャロル「そうね・・・。でも私はまだまだよ!もっともっとやりた
       いことが山ほどあるもの!!」
  ジェイ「やりたいこと?」
  キャロル「ええ!だって今までアイスクリームパーラーの売り子
       してて、他の世界に目を向けたことなんて一度もなかっ
       たのよ!!今、私は発見だらけで毎日がとても充実し
       ているの!!ここへ来れたこともそう!!あんな素敵
       な結婚式を見ることが出来たり、今までの私からは、
       想像も出来ないことだらけを経験しているのよ!!信じ
       られる!?ああ、なんて素敵なの!!」

         キャロル、ジェイの手を取って嬉しそうに歌う。

         “毎日が新鮮で 毎日が発見だらけ
         見たことも聞いたこともなかったような
         驚きばかりで目が回りそう・・・
         こんなことが信じられる?
         ああ なんて素晴らしいの!!”

         ジェイ、思わず微笑んでキャロルを見詰める。
         暗転。









    ――――― “ジェイ・スペンサー”5へつづく ―――――













    
    8月19日(日)

    いつも覗きに来て下さる皆さん、こんにちは(^_^)
    まだまだ毎日暑いですね~^_^;

    ところで・・・
    今晩遅くから、1泊だけですが“広島”へ遊びに行って
    来ます♪
    「とても大好きな場所です。」と、ことあるごとに誰彼構わず
    言い触らしている、私にとって母なるその場所で、少し心の
    入れ替えをして来たいと思っています(^^)

    毎日来て頂いている皆さんには、黙って無更新には出来
    ないので、お伝えして一日お休みさせて頂こうと思いました
    <(_ _)>
    明後日は、多分遅くなるかも知れませんが、またお目に
    かかれるかと思っていますので、今しばらくのお休み、
    お許し下さい(__)   

    それでは行って参ります(^_^)v


                                どら。




    8月22日(水)

    昨日は帰ったのが0時前で、ブログ更新できませんでした。
    なんとか“ただいま”のご挨拶だけでも・・・と思いながら、
    出来なくてホントすみませんm(__)m
    
    
                                どら。










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2012年8月10日金曜日

“君のために・・・”2012年8月9日ラスト動画



            春公演ではビデオの充電がなくなり、撮れていなかった
            ラスト部分(一部、既にご覧頂いた場面も含まれます^^;)
            の、動画になります・・・が・・・
            この作品、何故かビデオ録画と縁薄いのか・・・
            人数不足でメンバーが誰もビデオに付いていることが出来
            なかった為、始まる前にちゃんと向きを合わせ、セッティング
            して録画ボタンを押しておいたのですが、本編が始まった
            途端・・・カメラがズレてしまっていて・・・
            映っていたのが、このように中途半端に半分だけと言う・・・
            そんな訳で、一部映っていないお人形なども御座いますが、
            音声だけはしっかり入っていますので、そちらを重点的に
            お楽しみ下さい(^_^;)
         

            







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“ワンダフルToday!―君と僕の新しい出会い―” ―全11場― 完結編


  ――――― 第 11 場 ―――――

         紗幕前。
         ジュリーの父と母、話しながら下手より登場。

  母「あなた・・・私たちの決断は間違いではないですよね。」
  父「勿論だとも。ただ勉強さえできればと・・・あの子の気持ちも
    考えずに、都会を選んだ私たちが間違っていたんだ・・・。」
  母「あの子にとって何が大切なのか・・・」
  父「一番の友達と一緒にいることが、あの子の幸せなんだよ。」

         そこへジュリー、上手より登場。


   


  ジュリー「パパ・・・ママ・・・」
  母「さぁジュリー、ここが新しい家よ。」

         紗幕開く。と、草原に一軒家が建つ風景。
         (奥に海が見える。)

  ジュリー「・・・ここは・・・。新しい家は都会の高層マンションじゃ
       なかったの・・・?」
  父「都会のど真ん中で、生活にも勉強にも便利な場所・・・と言う
    訳にはいかないが・・・少し離れた郊外の一軒家のここなら
    ・・・」
  母「もう一度プッチと暮らせるでしょ?」
  ジュリー「ママ・・・」

         遠くで犬の吠える声。(段々大きく。)
         音楽流れる。
         プッチ、嬉しそうに上手より走り登場。
         (父母下がる。)

  プッチ「ワンワンワン!!」
  ジュリー「プッチ!!プッチ!!また一緒に暮らせるのね!!」
  
  プッチの声「僕はジュリーといられるだけで幸せなんだよ・・・ワ
         ン・・・」

         ジュリー歌う。    ※

     ジュリー“あなたと一緒に
           いられるだけで
           他には何もいらないわ私
           たとえ
           素敵な服に靴 カバン
           そんなものが一杯あったって”

     コーラス“あなたがいつでも
           隣にいればいい
           大切な私の友達だから
           あなたは”

     ジュリー“いつでもあなたが
           私の側にいてくれたら
           もう私他には何もいらないわ
           あなたと一緒なら
           この広い草原をあなたと2人走る
           またそんな日が来る夢
           みていたのよ あなたと一緒”

     コーラス“この青い空の下
           あなたと2人走る
           いつかまた来る信じて
           2人夢見た時間だから”

     プッチ“僕は君といられるだけで
          幸せなんだ心が”

  ジュリー「海よ!!海があるわ!!見てプッチ!!海よ!!」
  プッチ「ワンワンワン!」           

     ジュリー“あなたが隣で微笑むだけで
           温かな温もりに溢れるわ
           たとえどんなに楽しいできごと
           そんなことが沢山あったって”

     コーラス“あなたと2人で一緒にいればいい
           それだけで私の心は
           幸せ溢れ返る”

     ジュリー“いつでも側にいてこれからきっと
           離れたりしないわ私は
           たとえどんなことがあってもずっと”

     コーラス“この青い空の下 幸せ思い描き
           また会える日が来る夢
           心の中温めていた”

     ジュリー“この広い世界の中
           どこまでも続く道が
           あなたと2人並び
           走り続けよういつまでも”

     プッチ“僕は君といられるだけで
          幸せなんだ心が”


   
           
           
         ジュリー、プッチ一寸後方へ。
         上手より村長、アナベル、犬1話しながら
         登場。下手方へ。

  犬1「僕、幸せそうなプッチを見てたら、また人間の友達が欲しく
     なったよ・・・ワン・・・。」
  アナベル「お父様、私達もまた外の世界へ行ってみたらどうかし
        ら・・・ワン。」
  村長「そうだな・・・ワン。意外と我々が思っている程、人間も悪
     い者ばかりではないかも知れないな・・・ワン。」

         村長、アナベル、犬1下手へ去る。
         ジュリー、プッチ前へ。   ※2

     ジュリー“いつでも2人は
           これからずっと一緒よ
           どんなことがあっても
           離れないわあなたの側
           私たちこれからは
           いつでもどこまでも一緒
           離れないわ大切な友達だから
           あなたは誰にも代えられない
           私だけの友達よ
           この青い空の下 幸せ思い描き
           また会える日来る夢
           心の中で温め
           この広い世界の中
           どこまでも続く道が”

     コーラス“あなたと2人並んで
           走り続けようこれから”

  ジュリー「プッチ!!行きましょう!!」
  プッチ「ワンワンワン!!」
  ジュリー「プッチ!!(笑う。)プッチ!!」
  プッチ「ワンワンワン!!」
  ジュリー「あなたが大好きよ・・・。」
  プッチ「ワンワンワン!!」





    

       ――――― 幕 ―――――












     ※ 実はこのお歌・・・と~っても長いのです^^;
       場面時間にすると、優に5分はあるかと・・・(^_^;)
       兎に角、思いっきり明るく終わりたかったので、
       アイドルスターのようにジュリーちゃん歌いまくって
       います(>_<)お聞き頂けないのが残念ですが^^;

     ※2 舞台では、ここで犬タイプのプッチくんから、人間
       タイプのプッチくんに交代させました(^^)
  



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