2012年1月10日火曜日
“キャシーの森”3
「わいのこと忘れてへんか~」蜘蛛さん。
熱演のあまり、髪が乱れております・・・。
キャシー「・・・いらない・・・」
大木の精「・・・ん?」
キャシー「石なんていらないわ!!」
大木の精「なんだと!?」
キャシー「・・・いらないって言ってるのよ・・・!!」
大木の精「石がなければ、家には帰れないんだぞ!!」
キャシー「家に帰れなくてもいいわ・・・!!」
大木の精「家族に会いたくないのか!!」
キャシー「その代わりクルトを助けて!!」
大木の精「何・・・?」
キャシー「クルトを返して!!初めてできた友達なの・・・。
私のことなのに、自分のことのように喜んだり、
力になってくれたり・・・。そんな友達はクルトが
初めてなの!!」
キャシー歌う。
“初めてなの 友達なの
心から思える
そんな出会いは
返して お願い
願いを叶える石
そんなのいらない
クルトがいつも側にいれば・・・”
(音楽変わる。)
大木の精(長老)「よく言ったキャシー!!おまえがいつ、
そう言い出すのか、私は待っていたよ
・・・。」
キャシー「え・・・?」
長老「おまえが思い遣りの心を持たないまま、5つの石
を集めたところで、おまえの願いが叶うことは
なかっただろう・・・。」
キャシー「長老・・・?」
長老「(頷く。)おまえが本当に大切な心をなくしたまま
では、いつまでも何の意味も持たないただの
石ころだったのだ・・・。(キャシーの方へ、石を
差し出す。)見てごらん・・・」
キャシー「(全ての石を取り出し見る。)・・・キラキラ輝い
てるわ・・・さっきまで、ただのその辺に転がって
いる石ころだったのに・・・今はどんな宝石よりも
輝いてる!!」
長老歌う。
“さぁ 今こそ願いを叶える
何もかも思いは叶うだろう”
長老「返してやろう・・・クルトの命・・・帰してやろう・・・大切
な者のところへ・・・!!」
キャシー「長老・・・」
長老歌う。
“今こそ思いは全て叶う”
クルト起き上がる。
キャシー「クルト!!」
――――― 7 場 ―――――
クルト「ありがとうキャシー!!」
キャシー「ううん、私の方こそありがとう!!」
クルト「何もかもキャシーのお陰だよ・・・。願いを叶える石
の、意味が分かって良かったね!」
パパの声(エコー)「キャシー・・・」
キャシー「パパ・・・?」
音楽流れる。2人歌う。
クルト「キャシー・・・お別れの時がきたね・・・」
キャシー「クルト・・・(泣く。)」
クルト「泣かないでキャシー!僕達は、全て君の心が作り
出した、君の想像物だ・・・。だから会いたくなったら、
いつでも会えるよ・・・君の心の中で!!」
キャシー「(頷く。)さよなら、クルト!!」
クルト「さよなら、キャシー!!」
“また会おう 2人で
思い出溢れる この森の中で”
キャシーとクルト。(お別れ。)
(音楽盛り上がり。)
――――― 幕 ―――――
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