2012年1月22日日曜日
“光の国のエリオット” ―全5場― 2
今回の作品、やたらと“剣”を振り回すのですが、この“剣”が
意外と曲者で・・・お人形の手が上手く動かせない・・・
高く持ち上げる為に、いつもより腕が疲れる・・・黒子の頭巾を
被って、視界の利かない中で振り回している為、
誰彼、側にいるメンバーに恐怖を与える・・・といったところで
しょうか・・・^^;
人が演じてると、ポーズが決まった時などは気持ちいい・・・
筈なのですが・・・
それも見えないですからね~・・・(-"-)
どら。
― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪
エリオット「こんにちは。」
女性(マルコの母)、頭を下げて足早に上手方へ。
その時、ポポとミミに捕まえられたマルコ、上手より登場。
マルコ「離せ!!離しやがれ!!離せよー!!」
マルコの母「マルコ!!」
マルコ「あ、母ちゃん!!助けてくれよ!!こいつら悪い奴なんだ
!!離せ!!離せよ!!」
ポポとミミ、マルコを掴まえていた手を離す。
と、マルコ、下に落ちる。
マルコ「はな・・・!!いってぇ・・・!!何だよ、急に離すなよ!!」
ミミ「離せって言ったニャア。」
ポポ「そうだワン。」
マルコの母「あんた、また何かやらかしたのかい!?」
マルコ「何もしてないやい!!」
エリオット「お母さんに嘘吐くのか?」
マルコ「嘘なんか吐いてないや!!」
ポポ「この剣を取ろうとしたワン!!(剣を見せる。)」
マルコの母「マルコ!!」
マルコ「ふん!!」
マルコの母「おまえ、また泥棒なんて!!旅のお方・・・本当に
申し訳ありません。」
エリオット「いいえ。」
マルコ「何だい!!兄ちゃん、そんな良いなりしてんじゃないか
!!きっと金持ちなんだろ!?剣の1本や2本、ケチケチ
すんなよ!!」
マルコの母「マルコ!!」
マルコ「その剣売ったら、父ちゃんの薬が買えるんだ!!」
音楽流れる。
エリオット「薬・・・?」
(左より)エリオット、マルコの母、マルコ、ポポ、ミミ。
マルコの母とマルコの髪が、エライことになっておりますが・・・、
手が足りず・・・この場面はこれで通すしか出来ませんでした(-"-)
マルコの母「・・・はい・・・。お恥ずかしいのですが・・・我が家は
薬も買えない程、貧しいのです・・・。」
マルコ「オイラん家だけじゃないやい!!この村は、誰ん家も
パンすら買えない程貧乏なんだ!!」
エリオット「・・・パンすら買えない・・・?」
マルコの母「はい・・・」
マルコの母歌う。
“貧しくて・・・泣きたくて・・・
生きるのが辛い毎日・・・
この子に満足な
食べ物も 与えてやることもできず・・・”
マルコの母「この村は、光の国ではあるけれど・・・闇の国と隣り
合わせている為に・・・いつも闇の国の魔の手に、
怯えて暮らしているのです・・・。」
マルコ「闇の国の奴ら、隣り合わせなのをいいことに、この村を
闇の国に支配されたくないなら、金品をよこせって・・・」
マルコの母「だから、この国はすごく貧しいのです・・・。」
マルコ「王様なんか、オイラ達の暮らしがどんなに貧しくたって、
自分には関係のないことだから、見向きもしてくれない
んだ!!」
マルコの母「マルコ!!」
マルコ「貧乏な国民のことを見放したりするから、神様の罰が
当たって、こんな風に薄暗くなっちまったんだ!!
好い気味だ!!このまま王様がいなくなって、
この国が真っ暗になったって知るもんか!!」
マルコの母「言い過ぎだよ!!」
マルコ「ふんっ!!」
エリオット「・・・王様は・・・きっと、この村がそんな風に、辛い目に
遭わされていることを知らなかったんだよ・・・」
マルコ「そんな筈あるもんか!!」
エリオット「多分・・・自分達の役割のことだけで・・・回りのことを
見る余裕がなかったんだ・・・。」
マルコ「・・・そんなこと知るもんか!!」
マルコの母「マルコ!!」
マルコ「貧しくて・・・だから食べるものも買えなくて・・・オイラの
父ちゃん、病気になったんだ!!」
エリオット「病気・・・?」
マルコ「全部、王様が悪いんだ!!オイラ達のことを見放す
ような王様なんか・・・いるもんか!!」
エリオット「・・・そうだ・・・皆で分ける程、多くはないが・・・(袋から、
パンを取り出し、マルコの方へ差し出す。)病気の
お父さんに、食べさせてあげるといい・・・。」
マルコ「え・・・?(パンを受け取る。)」
エリオット「これもあげよう・・・。(金貨の入った袋を取り出し、
差し出す。)」
ポポ「それは!!」
マルコ「何だよ・・・!!」
エリオット「僕には必要ないから・・・。お父さんに薬を買って
あげるといい。残りはこの村の為に使っておくれ・・・。」
マルコ「(袋の中を覗く。)お金・・・本当に・・・?」
エリオット「ああ・・・」
マルコ「わあーっ!!こんなに沢山のお金、見たことないや!!
ありがとう、兄ちゃん!!これで父ちゃんの薬が買える
!!母ちゃん、よかったな!!わあーい!!
皆ー!!いい物、貰ったよー!!」
マルコ、上手へ走り去る。
ミミ「エリオット!!」
マルコの母「・・・エリオット王子・・・?(呟く。)」
エリオット、ポポ、ミミ残して、紗幕閉まる。
――――― 第 3 場 ―――――
ポポ「エリオット!!お金、全部あげちゃっていいのかワン!!」
音楽流れる。
エリオット「僕は・・・今まで、何て世間知らずだったんだ・・・。
貧しい村人達のことも知らずに・・・何て呑気に遊び
回っていたんだろう・・・。恥ずかしいよ・・・。
(涙を拭うように。)」
ミミ「エリオット・・・」
エリオット「これからは、もっと回りのことをよく見るようにするよ
・・・。もっと光の国の住人が、何を望んでいるのかを
知るようにしよう・・・。自分達のことだけでなく・・・。
その為には、何としても父の毒を消し去り、光の復活
と共に新しい国造りだ・・・!!」
エリオット歌う。
“願いは1つ 人々の笑顔だけ
それこそ王たる者と誓う
心に強く・・・”
紗幕開く。と、中央に扉の開いた門。
エリオット「さあ・・・ここが闇の国の入り口だ・・・。光の国との境
・・・。中へ入ったら扉が閉まり始めるんだ。行くぞー
!!」
3人、中へ入る。と、扉がゆっくり閉まりだす音がする。
(不気味な音楽、流れる。)
――――― 第 4 場 ――――― A
魔女の声(エコー)「誰かが私の国へ・・・この私に無断で入って
来たようだ・・・。何て命知らずな・・・。
(笑う。)様子でも見てくるとするか・・・。
(羽ばたく音。)」
門が下がると、怪しい森の中の様子。
そこへ、下手よりエリオット、ポポ、ミミ、回りを見回しながら、
恐る恐る登場。
ポポ「何だか嫌な感じの所だワン・・・。」
ミミ「本当・・・身の毛がよだつニャア・・・。」
カラス(魔女)「もし・・・そこの旅のお方・・・。」
エリオット「誰だ!!」
ポポ「どうしたワン?」
エリオット「僕に話しかけるのは誰だ!?」
ミミ「誰もいないニャア?」
カラス「ここですよ・・・ここ、ここ・・・。」
ポポ「え・・・?」
ミミ「(回りをキョロキョロ見回して。)あ!!あそこだニャア!!
あの木の上よ!!」
エリオット、ポポ、ミミが指差した、木の上の方を見上げる。
と、1羽のカラスが留まっている。
(カラス、3人の側へ下りて来る。)
カラス「驚かせて、すみませんねぇ・・・」
エリオット「何か用か・・・?」
カラス「あ、いや・・・お見かけした所、あなた方はこの国の住人
ではいらっしゃらないご様子・・・」
ミミ「よく分かったニャア!!私達は光の国の住人だニャア!!」
ポポ「ミミ!!」
カラス「ほう・・・光の国の・・・」
エリオット「それがどうしたんだ・・・。」
カラス「いや何・・・光の国のお方が、危険を侵して一体何をしに、
この闇の国へ・・・?」
ポポ「おまえには関係ないワン!」
カラス「どこへ行こうとしているのか、教えて頂ければ、道案内して
さしあげようと思いましてね・・・。」
(怪しい音楽、流れる。)
枯れ木1「そいつの話しを聞いては駄目だ・・・」
枯れ木2「そいつの話しはでたらめだ・・・」
枯れ木1「そいつの話しを聞いてたら・・・」
枯れ木2「我々のように、動けない姿に変えられてしまうぞ・・・」
カラス「煩い!!引っこ抜いてしまうぞ!!」
(枯れ木達、黙る。)
エリオット「・・・え・・・?」
カラス「あ・・・いや・・・何でもありません。(笑う。)」
エリオット「僕達は、ある事情があって、この森に咲く白い花を
探しに来たのです。」
カラス「白い・・・花を・・・?」
ミミ「王様を助けるニャア!!」
カラス「(呟くように。)王だと・・・?」
ポポ「どこにあるワン?」
カラス「あ・・・ああ・・・白い花でしたら・・・ほら・・・そこに・・・
(中央後方を見る。)」
中央後方に、いつの間にか白い花が、1輪咲いている。
ミミ「あ!!見つけたニャア!!エリオット!!あったわ!!
あったわ、白い花よ!!(思わずその花に駆け寄る。)」
その時、カミナリの轟音が響き渡る。
(閃光が走る。)
白い花を無事に見つけたエリオット達ですが・・・。
その花を手にすることが出来るのでしょうか?
お話しはクライマックスへ・・・“3”へつづく・・・。
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