2012年2月1日水曜日

“ピンクのももちゃん” ―全5場― 2


              (左より)タコ・ももちゃん

   簡易舞台を立てた・・・と言っても、お家の中で立ててるので、
  実際の公演時に比べると、随分小ぶりな舞台になっています^^;




  タコ「お!!珍しい・・・こんな岩場に、ピンクの小魚ちゃんがお越し
     だよ・・・。丁度いい・・・お腹は空いたが、エサを取りに行くの
     も面倒だ・・・。お嬢ちゃん!そこのピンクのお嬢ちゃん!」
  もも「まぁ!真っ赤なおばさん!こんにちは!」
  タコ「こんにちは、ピンクちゃん。私は“タ・コ”って言うんだよ。」
  もも「へぇ・・・。ねぇ、タコのおばさん!この辺にキラキラした光が、
     落ちてなかったかしら?」
  タコ「キラキラした・・・光・・・?」
  もも「ええ!ママへ、遠足のお土産に持って帰りたいの!」
  タコ「遠足だって・・・?」
  もも「ええ!遠足よ!」
  タコ「(キョロキョロ回りを見回して。)ピンクちゃん、1人きりで
     遠足かい?」
  もも「えっと・・・先生もお友達も一緒よ!」
  タコ「どこにいるんだい?その先生達は。」
  もも「あら・・・?変ねぇ・・・確かさっきまでその辺に・・・。サメの
     おじさんもいなくなっちゃったわ・・・。」
  タコ「サメ・・・?」
  
  サメの声「おーい!!ピンクのチビすけー!!待てよー!!」

     下手より、サメ登場。

  サメ「(息を切らせて。)おまえは小さいくせに、泳ぐのが早い
     なぁ・・・。それに、ちょこまかと海草の間をウロウロされ
     ちゃあ、見失っちまうぜ。」
  もも「サメのおじさん!!どこに行ったかと思っちゃったわ!!」
  タコ「ピンクちゃん!こんな奴と一緒にいるのかい?」
  もも「え?」
  サメ「タコ!!何、余計なこと言ってんだ!!」
  タコ「だってそうだろ!?どうせ何か良くないことを・・・」
  もも「私、サメのおじさんにキラキラのある場所へ、連れて行って
     もらうの!!」
  タコ「キラキラのある場所へ?」
  もも「そう!」
  サメ「あ・・・ああ!!俺様はいいことをしようと・・・」
  タコ「いいことだって?(笑う。)あんたがいいことなんて・・・」
  サメ「煩い!!」
  もも「ねぇ!!早くあのキラキラが欲しいわ!!どうして中々、
     追い付けないのかしら!?」
  タコ「(笑う。)馬鹿だねぇ・・・。そりゃ、あれは太陽の光だもの
     !いくら追い掛けたって・・・」
  サメ「しっ!!」
  もも「どうしたら手に入れられるのかしら・・・!」

     もも、キョロキョロ回りを見回しながら、泳いでいる。

  タコ「私も一緒に行くよ。」
  サメ「な・・・なんだって!?」
  タコ「だってあの子・・・とーっても美味しそうな色なんだもの。
     私の昼ご飯に、丁度いいと思わない?」
  サメ「あのエサは俺様が先に見つけたんだ!!」
  タコ「(笑う。)ほーら白状した。」
  サメ「あ・・・仕舞った・・・!と・・・とにかくだ!!あのチビすけは、
     俺様が先に・・・!!」
  タコ「“見つけた”に、後も先もないんだよ!!あのピンクちゃんは、
     この私が頂くからね!!」
  もも「ねぇ!!2人共一体なんのお話し?早く、あのキラキラを
     取りに行きましょうよ!!」
  サメ「あ・・・ああ!!よし!!行こう!!」

     音楽流れ、サメ、タコ、もも歌う。

   
           (左より)タコ・ももちゃん・サメ


     サメ“海を渡り行こう
        どこまでも続く道
        海を越え行こう
        力を合わせるのさ”

     もも“行くわ どこへでも
        小さな星を探すみんなで”

     タコ“海を渡り行こう
        どんなに遠くたって
        海を越え行こう
        手をつなぎどこまでも”

     サメ“海を越え行こう
        見えてるあの小さな
        星を手に入れる
        その為にどこまでも”

     もも“そうね 遠くたって
        つかむ キラキラ星この手に”

     3人“海を渡り行こう
        どんなに険しくても
        海を越え行こう
        手をつなぎどこまでも”

  サメ「さあ行くぞ!!」
  もも「はーい!!」
  タコ「よっこらしょ・・・っと。」

     サメ、タコ、もも上手へ去る。

  ――――― 第 4 場 ――――― A

           
    
                           お魚先生と小魚達


      音楽流れ、上手より先生登場。
      歌う。

      “大変!大変!どこにいるのかな
       可愛い小さな 私の教え子
       大変!大変!一体どこなの
       ピンクでおしゃべり可愛いあの子

       ちょっと目を離した ほんの少しの間に
       見えなくなるなんて油断してたのね
       付いて来てる筈と 後ろ振り返ると
       そこにいる筈のピンクのあの子がいない”

  先生「ああー・・・困ったわ・・・!!本当にももちゃんは、一体
      どこへ行ったのかしら・・・!!ももちゃーん!!」

      先生、下手へ去る。

  ――――― 第 4 場 ――――― B

      上手より、もも登場。

  もも「サメのおじさーん!!タコのおばさーん!!早くー!!
     こっちよー!!こっちこっち!!」
 
      サメ、タコ続いて登場。

  サメ「ちょ・・・ちょっと待て・・・そんなに珊瑚の間をウロウロ
     されたんじゃ、大きな体の俺様は・・・」
  タコ「大変だねぇ・・・。私みたいに、大きくてもクネクネできれば、
     どってことないのに。(笑う。)」
  サメ「あいたっ!!あーいたたたたた・・・っ!!」
  もも「どうしたの!?サメのおじさん!!」
  サメ「ヒ・・・ヒレが・・・ヒレが!!」
  もも「まあ、大変!!」
  サメ「だ・・・だから珊瑚の間はよせって・・・!!」
  もも「大丈夫よ!!私、今日の遠足にママから珊瑚や岩で怪我
     した時の為に、お薬を持って行きなさいって言われて、
     リュックの中に・・・(薬を取り出す。)」

      音楽流れる。

  サメ「え?」
  もも「ねぇ見せて!(サメのヒレに薬を塗る。)」
  サメ「いてっ!!な・・・なにしやがる・・・!」
  もも「はい!これでもう平気よ!」
  サメ「・・・チビすけ・・・」
  もも「さ、行きましょう!」
  タコ「ふうん・・・ピンクちゃん、優しいじゃない・・・」
  サメ「ふ・・・ふん!も・・・元はと言えば、チビすけが珊瑚の間を
     うろちょろするから・・・」
  タコ「嬉しかったくせに・・・」
  サメ「煩いな!」

      サメ歌う。

     “誰かの為になる
      そんなことができる
      気がしてるけど
      なにをすれば・・・”

  サメ「だけど・・・俺様は腹が減ってんだ・・・!!腹が・・・」

  ――――― 第 4 場 ――――― C

  サメ「お・・・おーい!!着いたぞー!!チビすけー!!この中だ
     ・・・この洞穴の中に、おまえの探しているキラキラがあるんだ
     !!」
  もも「ホント!?」
  サメ「ああ・・・」
  もも「(穴を覗く。)うん・・・暗くてよく見えないわ・・・。ねぇ、サメ
     のおじさん!本当にこの中にキラキラがあるのね?」
  サメ「ああそうさ・・・その奥を、ずーっと覗いてみろよ・・・!」
  もも「どこかしら・・・中に入ってみようかしら・・・」

      音楽流れる。
      その時、地鳴りがし始める。
      (ゴゴゴゴゴーッ)

  タコ「な・・・なに?」
  サメ「ん?」
  タコ・サメ「地震だ!!」

      岩の崩れる音。(ガラガラガラ・・・)








  ももちゃんが、洞穴の中へ入ったその時、大変なことが・・・!!
  小さな生き物達は大丈夫なのでしょうか・・・。
  ・・・完結編へつづきます・・・。







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