2012年2月26日日曜日

“勇気の石” ―全5場― 完結編


              ミカエルとピエローラ。


         ――――― 第 4 場 ―――――

         紗幕開く。と、山の頂上の様子。
         静かな音楽流れる。(岩の上に、老人座る。)
         ミカエル、ピエローラ下手より登場。
  

  


  
  ドライアイス・・・見えますか~?老人の座り位置が、上の写真
  と違います。下の方が先に公演した時の写真なのですが、1回
  目で、ドライアイスは断念したんでしょうね~^^;どうやって、
  ドライアイスを登場させたか・・・ですか?実は・・・水の張った
  バケツにドライアイスを入れ、出てきた煙を、ホースのような
  物で吹き上げているのです^^;・・・が、ドライアイス・・・・重くて
  、下に落ちるんですよね~・・・(>_<)


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  ミカエル「ここが山の頂上・・・?」
  ピエローラ「うん・・・そうみたいだ・・・」
  ミカエル「(老人に気付く。)ピエローラ!誰かいるよ!!」
  ピエローラ「・・・こんにちは・・・あの・・・」
  老人「・・・分かっておるよ・・・。おまえさん達もまた、勇気の石を
      探しに来たんじゃろうて・・・」
  ミカエル「そうなんだ!僕、その石を取りに行く、勇気があるか
        どうか確かめたくて・・・」
  ピエローラ「勇気の石はどこにあるんですか?」
  老人「(岩の上方を杖で指す。)この崖の天辺に、七色に光る
      石コロが埋まっておるんじゃ。それが、おまえさん達の探す
      ものじゃよ・・・」
  ミカエル「(独り言のように。)これを登るの・・・?」
  ピエローラ「(上を見上げて。)これは大変そうだ・・・。ね、ミカエル
         ・・・。」
  ミカエル「あ・・・ぼ・・・僕・・・さっき、あの岩陰を下りる時に、足を
        ちょっと・・・挫いて・・・。いたっ・・・(足を押さえる。)」
  ピエローラ「本当に?大丈夫かい?」
  ミカエル「うん・・・。でも、崖を登るのは・・・」


  
  (老人の持つ“杖”、分かりますか?これは拾って来たのではあり
  ません^^;某ホームセンターをブラブラしていて、たまたま見つけ
  た、まさに“杖”と言った形をした“枝”です(^^)v大きさ的にも、
  お人形に丁度いい♥と飛びついて買ったはいいのですが・・・これ
  また重いのです~(>_<)よって、これ以降の作品でも“杖”は
  登場するのですが、どこぞで拾った、軽いものを使用することが
  多いのです^^;)


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  ピエローラ「そうか・・・。仕方ない・・・僕が取りに行くよ。」
  ミカエル「え・・・?」
  ピエローラ「大丈夫!!なんだって、やろうと思えば出来るって
         分かったじゃないか。高い所はまだ少し怖いけど・・・。」
  ミカエル「・・・ピエローラ・・・ごめんね・・・」
  ピエローラ「任せとけって!」
  ミカエル「・・・うん・・・」

         ピエローラ、崖をゆっくり登っていく。

  ピエローラ「よいしょ・・・よっ・・・(一時置いて。)あ・・・あった!!
         この七色に光る石がそうだね、おじいさん!!」
  老人「そうじゃ、それじゃよ。」
  ピエローラ「・・・でも・・・手が届かないや・・・もう少し・・・あ・・・あっ
         ・・・わあーっ!!」

         ピエローラ、崖の上から落下する。

  ミカエル「(慌てて駆け寄る。)ピエローラ!!」
  ピエローラ「やっぱり・・・僕は・・・高い所は苦手だな・・・。でも・・・
         ほら・・・取って来たよ・・・(石を見せる。)勇気の・・・
         石・・・(気を失う。)」
  ミカエル「・・・ピエローラ・・・ピエローラ!!しっかりして!!目を
        開けて!!ごめんよ!!僕、嘘を吐いたんだ!!足を
        挫いたなんて嘘なんだ・・・!!あの崖を登るのが怖く
        て・・・高い所が苦手な君に行かせるなんて・・・!!
        勇気なんか・・・勇気なんか確かめるものじゃないよ!!
        本当に勇気があるのは、ピエローラの方だ・・・!!」


  


  老人「今言ったことは本当かな・・・?」
  ミカエル「(顔を上げる。)」
  老人「勇気は確かめたりするものじゃないと・・・」
  ミカエル「(頷く。)うん・・・!!こんな石・・・こんな石を取りに行く
        勇気を確かめたいなんて・・・。僕は間違っていたよ・・・。
        ピエローラは、本当の勇気が何かを、僕に教えてくれた
        んだ・・・!!」
  老人「では・・・おまえの願いは・・・?」
  ミカエル「ピエローラを助けて・・・!!」
  老人「よく言ったミカエル・・・。勇気の石の代わりに、友達を助け
      て欲しいと言ったミカエルの優しい心に・・・嘘を吐いたこと
      を正直に言ったミカエルの勇気に・・・おまえの望みを・・・
      ピエローラを助けてやろう・・・魔法の力で・・・」
  ミカエル「・・・魔法使い・・・?」

         老人立ち上がり、ゆっくり杖を振り上げる。
         と、ピエローラ起き上がる。

  ミカエル「ピエローラ!!」
  ピエローラ「ミカエル・・・」

         ミカエル歌う。

         “ありがとう僕の為にピエローラ
         勇気の石なんか なくてもいいこと
         教えてくれた君は
         何が一番大切なことかを示してくれた
         本当の勇気が何であるかを・・・”

         ピエローラ歌う。

         “僕のほうこそ ありがとうミカエル”

         2人歌う。

         “君に出会えて本当によかったと・・・”

         (紗幕、閉まる。)

  老人「勇気の石なんてものは、最初からないんじゃよ。ただの
      まやかしの石を、人々が勝手にそう思い込んでおったもの
      なんじゃ・・・。勇気は自然に心の奥底から湧き出すもの・・・
      そうありたいと願う力によって、誰の心の中にも、芽生える
      ものなんじゃよ・・・」

         老人下がる。

  ――――― 第 5 場 ――――― 

         紗幕開き、曲調変わる。
         ミカエル上手、ピエローラ下手より登場。

  ミカエル「ピエローラ!!」
  ピエローラ「ミカエル!!」
  ミカエル「もう行っちゃうんだってね・・・」
  ピエローラ「うん・・・」
  ミカエル「淋しいな・・・」
  ピエローラ「ミカエル・・・」
  ミカエル「はい、これ!(石をピエローラに手渡す。)」
  ピエローラ「これは勇気の石・・・」
  ミカエル「うん。ただの誤魔化しの石かも知れないけど、これは
        ピエローラと僕の、友情の石なんだ。持って行って!」
  ピエローラ「ミカエル・・・ありがとう!!」
  ミカエル「僕の方だよ・・・ありがとう!!元気でね!!」
  ピエローラ「うん・・・君も!!」

         2人、手を取り合い歌う。

         “誰でも心に秘めた
         勇気だと分かった今
         あの山 2人で目指し
         手に入れた勇気の石”


      ――――― 幕 ―――――  ※


   


   
         「さよなら~!!」ミカエル・ピエローラ。







   ※ このラストの場面も、実は先に書いた方とは違っています。
   先に書いた方の作品は、バスケットボールや、玉乗りの玉など
   小物が色々あって、結構裏方が大変な場面だったと、覚えて
   います(>_<) 下の写真は、その場面の1枚です。後ろに見え
   るのは、バスケットゴールですが、どうすればミカエルに上手く
   シュートさせることができるか、色々と考えた、場面の1つです。
   

   
      
                   ミカエル。




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