2012年2月19日日曜日

“ルルゥの一番大切なお友達” ―全6場―


  “ルルゥの一番大切なお友達”幼稚園公演ビデオより。 ルルゥ。


  
         (区役所お祭り公演より) ポン吉。
   
   このビデオは“手持ち”で撮っていたのか、引きになったり・・・
   アップになったり・・・上の写真は思いっきり“引き”の一枚です。




    〈主な登場人物〉

  ルルゥ ・・・ 本編の主人公。
           新しいおもちゃ好きの女の子。

  ポン吉(ポン太) ・・・ ルルゥが昔、大切にしていたぬいぐるみ。

  ジョーカー ・・・ トランプの国の住人。

  クィーン ・・・ トランプの国の住人。

  トランプ ・・・ トランプの国の住人。

  番人 ・・・ おもちゃのゴミ箱の住人。

  ママ ・・・ ルルゥのママ。

  友達1

  友達2

― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪

    音楽流れ、幕が開く。

 ――――― 第 1 場 ――――― A 

 
    

    おもちゃ達が並んでいる。(おもちゃの国。)

   コーラス“あぁ 僕達はおもちゃ
       夢を持ちつづけ
       あぁ 夢の国 誰も
       希望とあこがれの国”

    下段中央に立っていた、クマのぬいぐるみ(ポン吉)
    一寸前へ。

 ポン吉「どんな風に友達と出会ったか・・・どんな風に素敵な毎日
    を遅れたか・・・みんなそれぞれ、過ごした環境は違う
    けど、幸せな時を過ごしたおもちゃ達はまた、ここで
    新しい友達に出会うのを、楽しみに待っているのです。」

   コーラス“あぁ 僕達はおもちゃ
       夢を持ちつづけ
       あぁ 夢の国 誰も
       希望とあこがれの国”

    紗幕閉まる。

 ――――― 第 1 場 ――――― B

    下手より、友達1、2、話している風に登場。
    そこへ、下手の方から呼び声が聞こえる。

 ルルゥの声「待ってー!!ねえ、待ってよー!!」

    友達1、2、下手方振り返ると、片手に犬のぬいぐるみを
    持った少女(ルルゥ)、息を切らせて走り登場。

 ルルゥ「待ってよ・・・ハア・・・ハア・・・」
 友達1「ルルゥ・・・」
 友達2「どうしたの?そんなに息切らせて・・・」
 ルルゥ「2人に見せたいものがあるの!!」
 友達1「・・・見せたいもの・・・?(怪訝な顔をして、友達2と
    見合す。)」
 ルルゥ「ジャジャーン!!(手に持っていた、ぬいぐるみを高々と
    上げて見せる。)昨日、パパが買って来てくれたの!!
    いいでしょう!!」
 友達2「(溜め息を吐く。)・・・ルルゥったら、こないだも新しい
    ぬいぐるみを買ってもらったって言ってなかった?」
 ルルゥ「ネコのぬいぐるみ?あんなのもう飽きちゃった!」
 友達2「・・・ネコ?私はリスのぬいぐるみのことを言ってるのよ?」
 ルルゥ「リス?そんなのあったかしら・・・」
 友達1「私も知ってるわ。ほら、去年のクリスマスプレゼントに
    もらったって、みんなに自慢してたじゃない。」
 ルルゥ「クリスマス・・・ああ・・・とっくの昔に、妹にあげちゃったわ!
    それより見て!この子、すごく可愛いの!!」


    
                 ルルゥとお友達。

    見えにくいですが、ルルゥは腕の中に、白い犬のぬいぐるみ
    を抱いています(^^)v ※ 


    
      思いっきり“アップ”の一枚です^^;
      ルルゥちゃんの持つ“犬のぬいぐるみ”も分かります。




    2人の友達、顔を見合わせ、肩をすくめる。
    ルルゥ、歌い踊る。(友達、加わる。)

    ルルゥ“すごく可愛い
         私の人形
         買ってもらった
         新しい友達”

    友達1、2“本当にルルゥは
           次から次へ
           おもちゃを変えるわ”

    友達1“また”
    友達2“ルルゥ”
    友達1“あきた”
    友達2“すぐ”
    友達1“次”
    友達2“人形”
    友達1“いつ”
    友達2“まで”
    友達1“つづく”
    友達2“ほんと”

 友達1、2「やれやれ・・・」

    ルルゥ“新しい人形
         とても可愛いの
         宝物なの
         大切にするからね”

    友達1“いつまでも
         つづくのかしら”

    友達2“今言った
         言葉は”

    友達1“すぐ あきる”

    友達2“3日ね”

    友達1“今日だけかも”

    友達2“明日にはもう・・・”

    ルルゥ、ぬいぐるみを手に乗せ掲げる。
    その時、突然強い風が吹いて、ぬいぐるみがルルゥの
    手から、飛ばされていく。(ビューン!!)

 友達1、2「(強い風に驚く。)キャーッ!!」
 ルルゥ「あっ!!私のぬいぐるみが!!待って・・・待ってー!!
      私のぬいぐるみ、行かないでーっ!!」

    ルルゥ、ぬいぐるみを追い掛けて、上手へ走り去る。

 友達1、2「ルルゥ!!」

    (友達1、2下へ。強風の音残して、場面変わる。)


  
      「私のぬいぐるみ、待ってー!!」ルルゥ。



 ――――― 第 2 場 ―――――

    紗幕開く。
    上手より、息を切らせてルルゥ、走りながら登場。

 ルルゥ「待って・・・待ってよ・・・待って・・・(座り込む。)」

    そこへ、下手よりポン吉登場。
    微笑みながら、ゆっくりルルゥの側へ。

 ポン吉「・・・ルルゥ・・・(嬉しそうに。)」
 ルルゥ「え?(ポン吉を認めて。)」
 ポン吉「あ・・・こんにちは・・・」
 ルルゥ「・・・誰?」
 ポン吉「・・・僕はここ・・・おもちゃの国の住人だよ。名前はポン・・・
      (言いかけて口ごもる。)・・・ポン太・・・そう、ポン太!」
 ルルゥ「おもちゃの国・・・?おもちゃの国ですって!?じゃあ、
      あなたもおもちゃなの・・・?」
 ポン吉「うん。」
 ルルゥ「随分、汚れてるのね。」
 ポン吉「前に僕を大切にしてた子が、片時も僕のことを離さなかった
      から・・・」
 ルルゥ「ふうん・・・」
 ポン吉「・・・鼻も取れてるんだ・・・(鼻を取って見せる。)・・・ハハ・・・」 

 
   
          “おもちゃの国” ルルゥとポン吉。 ※2



 ルルゥ「そんなことどうでもいいわ!私は他のおもちゃにも、おもちゃ
      の国にも用なんてないんだから!!私は昨日、パパに
      買ってもらった犬のぬいぐるみを追い掛けて、ここまで来た
      のよ!!私の宝物なんだから!!」
 ポン吉「・・・宝物・・・。君のぬいぐるみもきっと、このおもちゃの国の
      どこかにいるよ。」
 
    音楽流れる。

 ルルゥ「本当!?」
 ポン吉「うん。だって、迷子になったり捨てられたり・・・おもちゃ達が
      どうしていいか分からなくなった時には、みんな、この
      おもちゃの国に来るんだよ。」
 ルルゥ「じゃあ、私のぬいぐるみも、この国のどこかにいるってこと
      ?」

    ポン吉歌う。

    “おもちゃの国の中に”

 ルルゥ「わあーっ・・・」

    ルルゥ歌う。

    “見つける 今こそ私の力で
     あなたを絶対”

    ポン吉歌う。

    “見つける 今こそ共に君と行こう
     必ず探そう”

    2人歌う。

    “手を合わせ 立ち向かう
     見つける 今こそ2人の力で
     あなたを絶対”

 ポン吉「僕も一緒に探してあげるよ!」
 ルルゥ「本当!?」
 ポン吉「うん!!」

    2人、下手方へ行こうとすると、下手より1枚のトランプ、
    慌てて走りながら登場。


 
        (左より)ルルゥ・ポン吉・トランプ。 ※3




 トランプ「大変だー!!大変だよーっ!!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・
       (ポン吉を認め。)あ!!ポン吉!!大変なんだ!!」
 ポン吉「しっ!!何言ってんだよ!!僕はポン太だろ!!間違え
      るなんて失礼だなぁ・・・ハハハ・・・(作り笑いをする。)」
 トランプ「どうしたんだよ、ポン・・・」
 ポン吉「(慌てて、トランプの口を塞ぐ。)ポン太!!僕はポン太
      !!」
 トランプ「(ポン吉の手を払い除ける。)どっちだっていいよ!!
       それより大変なんだ!!僕達のトランプ王国で、
       ジョーカーが反乱を起こして、ダイヤのクィーンを人質
       に、トランプケースの中に立て籠もったんだ!!何とか
       してよ、ポン吉・・・」
 ポン吉「(トランプの“・・・吉”の言葉に、被せるように叫ぶ。)
      えーっ!!」
 トランプ「(その声に驚いて。)わーっ!!」
 ルルゥ「もう、2人揃って大きな声出さないでよ!!」
 ポン吉「ごめん・・・」
 トランプ「何とかしてよ!!ポン・・・」
 ポン吉「(“・・・吉”に被せる。)分かった!!分かったよ!!
      ジョーカーを何とかすればいいんだね。」
 トランプ「うん!!早く!!」

    トランプ、下手へ走り去る。

 ポン吉「はぁ・・・僕に何とかできるのかなぁ・・・。」
 ルルゥ「私のぬいぐるみは!?」
 ポン吉「仕方ない・・・。ルルゥ!一緒に付いて来て!!(ルルゥの
      手を引っ張り、下手方へ。)
 ルルゥ「え・・・?もう、何で私まで・・・!!私は私のぬいぐるみを
      探す為に来たのよー!!」

    2人、下手へ去る。 






        さて、ポン吉と一緒にぬいぐるみを探すことに
        なったルルゥですが・・・。ホントに見つかるので
        しょうか・・・?何かを隠しているようなポン吉の
        正体は一体・・・。
        それでは“2”へつづきます。









  ※後ろの紗幕に、黒い帯ができています(-_-;)
   あれは、客席上から、ライトを当てて頂いてる為、
   舞台の全面上の影ができてしまっているからです・・・(>_<)
   今では、中からのライトを購入し、あまり“影”は出来難いの
   ですが、この頃は、舞台の組み立て方1つとっても、
   試行錯誤を毎回重ねておりました^^;

  ※2、この“ポン吉”くんのお人形、分かりにくいかも知れません
   が、お鼻が離れるように作ってあります(^^)v
   どうしても、劇中で、このお鼻が取れる(・・・後半、この“鼻が
   取れる”、大切なキーワードになってきます^^;)を、表現した
   くて、色々と苦心しながら作ったのですが、出来上がりは
   上々・・・(^^)vだったのではないか・・・と^^;
   離れたお鼻・・・見て頂けなくて残念です(>_<)

  ※3、この写真の立ち位置から見て、多分、公演時では
   トランプくん、上手から登場して上手にみんな、引っ込んだ
   んでしょうね~^^;台本と“上手””下手”が入れ代わることは、
   練習中に考えながら動きを付けているもので、実は多々ある
   ことなのです(^_^;)
    





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   http://milky.geocities.jp/little_pine2012/performance.html

        http://blog.goo.ne.jp/ritorupain2005

      http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

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