2012年2月13日月曜日
“音の妖精ティンクルの大冒険” ―全7場― 3
ピコとティンクル。
ティンクルちゃんの持つ“杖”は、100円均一の子どもの
おもちゃ売り場で見つけてきました^^;貧乏劇団の為、
100円均一はとっても重宝しています♥ へへ・・・(^^)v
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――――― 第 5 場 ―――――
ティンクル「絶対、許さないわ・・・。あんな小さい子たちの歌まで
取り上げるなんて・・・」
ピコ「ティンクル・・・」
ティンクル「ね!そうでしょ?歌はみんなを幸せにしてくれる・・・
楽しい気分にしてくれるものだわ。それを、煩いから
だなんて・・・酷いわ!!」
ピコ「うん・・・そうだね!!」
ティンクル歌う。
“歌を歌えば 勇気がわいてく
声を出したら 溢れだす思いが”
ピコ歌う。
“力になるよ こんな僕だって”
ティンクル歌う。
“嬉しいわ・・・”
ティンクル「でも・・・どんな所かしら・・・北の森って・・・」
ティンクル歌う。
“歌を歌いましょう!!”
ピコ「さあ!!行こう!!」
ティンクル「ええ!!」
2人、上手へ走り去る。
――――― 第 6 場 ――――― A
紗幕開く。と、薄暗い森の様子。
不気味な音楽流れ、2本の木が話している。
木1「この森に住む魔法使いは、歌が嫌いだなんて・・・」
木2「本当に困ったものだ・・・」
木1「それだからって、みんなの歌を奪うなんて・・・」
木2「我々の歌まで取り上げられて・・・」
木1「こんな暗い森に変わってしまった・・・」
木2「しっ!!魔法使いがやって来た!!」
木1「本当だ!!知らん顔、知らん顔・・・」
木2「かかわらない方が我々の為だ・・・」
木1「そう言うこと、そう言うこと・・・」
2本の木、眠る。
魔法使いの声「歌のない森は、平和そのもの・・・。それなのに
さっきから、私の嫌いな歌を歌いながら、誰かが
近付いて来る・・・。本当に耳障りな雑音だ・・・。
あいつらの歌も、取り上げてやろう・・・。八ッハッ
ハ・・・」
上手より、ティンクル、ピコ回りを見回しながら、
恐々と登場。
ティンクル「あの・・・誰かいませんか・・・」
ピコ「北の森に住む、魔法使いさーん・・・(捜しているように。)」
ティンクル「可笑しいなぁ・・・」
ピコ「誰もいないみたいだよ・・・」
ティンクル「そうだ!ちょっと歌ってみましょうか!」
ピコ「え・・・?」
ティンクル、ピコ歌う。
ティンクル“静かなこの森の中に住む人”
ピコ“姿を現して 会う為に来た”
ティンクル“どこかにいるのは確かだけれど”
ピコ“居場所はどこなのか 誰も知らない”
魔法使いの声「やめろーっ!!」
下手より、魔法使いゆっくり登場。
ピコ「あ・・・(喉を押さえる。)」
ティンクル「ピコ?(魔法使いに気付く。)誰!?」
魔法使い「なんだ、全く耳障りな騒音をまき散らすのは・・・!!」
ティンクル「あなた・・・あなたが北の森に住む魔法使いね!?」
魔法使い「いかにも・・・」
(左より)北の森に住む魔法使い・ティンクル・ピコ。
ティンクル「あなたが今まで取り上げた、歌をみんなに返しなさい
!!」
魔法使い「ハッハッハ・・・またまた可笑しなことを・・・」
ティンクル「あなたのせいで、みんなが辛い思いをしているの!!
歌が歌えないと困るのよ!!」
魔法使い「ハッハッハ・・・それはいい・・・」
ティンクル「酷いわ!!」
魔法使い「酷くて結構。」
ティンクル「なぜ私たちから歌を奪うの!?」
魔法使い「歌など、この世に必要ない!!耳障りなだけだ!!」
ティンクル「そんなことないわ!!」
ピコ「・・・声が・・・出ない・・・」
ティンクル「ピコ?ピコ、しっかりして!!あなた、ピコの歌も奪っ
たわね!!」
魔法使い「ハッハッハ・・・!!どうだ!!これで少しは静かに
なるだろう!!」
ティンクル「ピコに歌を返しなさいよ!!」
魔法使い「それはできないな・・・。次はおまえの歌も・・・!!」
ティンクル「もういい加減にして!!」
音楽流れる。
「いい加減にして!!」ティンクル。
魔法使い「何をする・・・!?」
ティンクル「みんなの歌を奪うなんて許さないわ!!歌は幸せ
にしてくれるものよ!!誰も歌のせいで泣いたりし
ちゃいけないの!!」
ティンクル、力強く歌う。
“歌を取り返す”
※
魔法使い「やめろ・・・」
“ああー・・・ああー・・・
歌を
返して”
魔法使い「や・・・やめろ!!」
“歌を
歌を”
魔法使い「な・・・なんて耳障りな歌なんだ!!やめろ・・・!!
黙るんだ!!歌なんかやめろ!!」
“みんなの歌声 心の思いを
あーあーあーあー・・・
歌を返しなさい”
魔法使い「やめろー!!」
“みんなから奪ったものだわ”
魔法使い「煩い!!黙れ!!」
“誰でもが大切なものよ”
魔法使い「やめるんだ!!」
“宝だと分かってる筈よ”
魔法使い「やめろ・・・やめてくれ・・・!!」
“歌声は幸せになるの”
魔法使い「わあーっ・・・!!」
“返しなさい あなたが奪った”
魔法使い「やめろ・・・やめろーっ!!」
“みんなから取り上げたものを!!
さあ!!”
魔法使い「やめろーっ!!やめろーっ!!」
“返して!!
ああああああ・・・!!”
魔法使い「わあーっ!!」
(ティンクルちゃん、熱演のあまり、お顔が隠れて見えていません~
・・・^^;)
魔法使い、叫び声と共に消える。
暗かった森が、キラキラ輝く場所に変わる。
――――― 第 6 場 ――――― B
音楽変わる。
ティンクル、ピコの歌に合わせ、枯れていた花が
息を吹き返したように首を上げ、辺り一面の花畑
に変わる。陽の光が木々の間から差し込み、
薄暗かった森が、暖かな森の様子に変わる。 ※2
ピコ「消えた・・・」
ティンクル「ピコ・・・あなた声が・・・」
ピコ「本当だ・・・やった・・・」
ティンクル「やった・・・やったわ!!私たち勝ったんだわ!!」
ピコ「うん!!」
ピコ“みんなの歌声 戻ってきた今
誰もが夢見た明るい世界に”
ティンクル“心に響き渡るわ
素晴らしい歌に満ちた
輝いたこの世界”
ピコ“夢にまで見た”
ティンクル“歌声満ち溢れた”
ピコ“あーあー・・・”
ティンクル“世界に戻った 夢見た思い”
ティンクル「歌が戻ってよかったわね。」
ピコ「うん!!」
ティンクル「どんな歌も・・・どんな時に歌う歌も、歌は幸せな気持
ちにしてくれるものよ。誰も歌のせいで、泣いたりしな
いわ。」
ピコ「ティンクル・・・」
紗幕閉まる。
さあ、エンディングです(^^)
完結編へ参りましょう・・・。
※ 後ろの絵が一部剥がれているの、分かりますか?
真っ暗な場面から、キラキラの場面へと、ティンクルちゃん
の歌に合わせて少しずつ変化させたくて、色々と考え
キラキラの土台の絵に、真黒の背景を、のれんのように
吊るし、それを下から1本ずつ引き抜く形で、場面転換
させてみました(^^)v写真では、どこまでその表現を
お伝えできるか分かりませんが、キラキラへと変わって
いく様を少しでもお楽しみ下さい^^;
※2、実際の公演では、ここまでの演出を付けることが
できませんでした(>_<)書いている時には、こんな風に
場面を思い描いて書き上げるので、極力その思い通りに
場面を仕上げたいな~・・・とは思っているのですが・・・。
今回は言葉だけでお許し下さい
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