2012年2月12日日曜日
“音の妖精ティンクルの大冒険” ―全7場― 2
(左より)ピコ・女の人1,2・子ども1,2・ティンクル。
ピコ「ティンクルー!!こっちこっち!!」
ティンクル「ええ!!」
ピコ「さあ、この村を抜けたら、いよいよ北の森の入り口だよ!」
ティンクル「そうね!」
ピコ「(言い合いをしている2組に気付く。)・・・ねぇ・・・ティンクル
・・・ここの人たち、何だか様子が変だよ・・・。みんな喧嘩して
るみたいだ・・・。」
ティンクル「喧嘩?」
ピコ「ほら!」
ティンクル「まぁ・・・(2人の女の人たちの側へ。)こんにちは!」
女の人1「煩いわね!!私たち、今忙しいのよ!!」
女の人2「話しかけないで!!だから、あなたがもう少し向こう
側へ、行けばいいんでしょ!!」
女の人1「あなたの方が、もうちょっとそっちへ行きなさいよ!!」
ティンクル「あの・・・」
女の人1、2「煩い!!」
ティンクル「まぁ・・・」
ピコ「(2人の子どもたちの側へ。)こんにちは!」
子ども1「煩いな!!」
子ども2「僕たち今忙しいんだ!!話しかけるなよ!!」
子ども1「僕は凧を上げに、これから向こうの広場に行こうと
してたんだ!!」
子ども2「僕だって、紙飛行機を飛ばしに、あっちの広場に
行く所なんだ!!」
ピコ「あの・・・」
子ども1、2「煩い!!」
ピコ「ちょっと・・・」
ティンクル、ピコ中央へ。
ピコ「駄目だよ、ティンクル。みんな言い合いしてて、僕たちの話し
なんか、ちっとも聞いてくれないよ。」
ティンクル「(少し考えている風に。)うーん・・・。喧嘩なんて止め
なさーい!!(怒鳴る。)煩いのは、あなたたちでしょ
?」
喧嘩していた2組、黙ってティンクルを見る。
音楽流れる。
ティンクル「どうして喧嘩なんかするの!?喧嘩して何か楽しい?
言い争ったって、ちっとも気分良くないと思うわ。」
女の人1「でも私は急いで向こう側(下手方を指差す。)へ、行こう
としてたのよ!」
女の人2「私だって、あっち側(上手方を指差す。)へ行こうと・・・」
子ども1「僕だってこっち(上手方を指差す。)に、行きたかったん
だ!!」
子ども2「僕だって、そっち(下手方を指差す。)に行こうとしてたん
だ!!」
ピコ「(独り言のように。)それで、其々ぶつかったんだ・・・。」
ティンクル「だったら、喧嘩する前にすることがあるでしょ?」
ティンクル歌う。
“優しい心で 優しい思いで
暖かい心 溢れる思いで
満たされ ごめんなさいを
一言の魔法が使えるならば
誰もが嫌な思いを
することもない筈”
ティンクルの歌に、呼応するように、其々繰り返す。
ティンクル“優しい心で”
女の人1“優しい心で”
ティンクル“優しい思いで”
女の人2“優しい思いで”
ティンクル“暖かい心”
子ども1“暖かい心”
ティンクル“溢れる思いで”
子ども2“溢れる思いで”
ティンクル歌う。
“気持ちを歌に託して
思いを伝えることができたら
誰でも幸せになる
言葉の魔法だわ”
女の人1「そうね・・・あなたの言うとおりだわ・・・。私が悪かった
わ・・・ごめんなさい。」
女の人2「私の方こそ、ごめんなさい・・・。」
子ども1「僕が悪かったよ・・・ごめんね君・・・。」
子ども2「僕の方こそ、ごめんよ君・・・。」
ピコ「歌は・・・幸せになる言葉の魔法・・・。」
其々、相手へ頭を下げて、上手下手へ去る。
ティンクル、ピコ、顔を見合わせて微笑む。
ピコ「歌ってすごいんだね・・・」
ティンクル「(笑って)そうでしょ?」
音楽流れ、紗幕閉まる。
――――― 第 3 場 ―――――
ティンクル、ピコ歌う。
ピコ“歌を歌えば 力がわいてく
声を出したら 溢れだす思いが”
ティンクル“力強いわ 1人より2人”
ピコ“心から歌おうよ!
どこまでも続いてく道 行こう!!
力合わせ 大切な心
なくしたものが見つかると信じて”
ティンクル“力になるわ こんな私でも”
ピコ“歌を取り戻す為
どこまでも続く限り行こう!!”
ティンクル「こっちよ!!」
ピコ「うん!!」
2人、下手へ去る。
――――― 第 4 場 ―――――
紗幕開く。
上手方、花畑(スポット)に兄妹座り、
仲良く楽しそうに歌っている。
※
兄“この森に住んでる
可愛い小鳥たち
素敵な歌声で
心を和ませる”
妹“この森に咲いてる
色とりどりの花
綺麗な花束を
沢山作りましょう”
2人“小さな幸せの中には
暖かな温もり
小さな夢溢れ 希望に
思いふくらませる”
北の森の魔法使いの声「誰だー!!煩く騒いでいるのは!!」
兄妹、不安気に回りをキョロキョロ見回す。
妹「お兄ちゃん・・・」
兄「(妹に言い聞かせるように。)大丈夫!・・・誰!?」
魔法使いの声「煩いその騒音を、2度と出せないようにしてやろ
う!!・・・してやろう・・・してやろう・・・」
兄「騒音だって・・・?どう言うこと・・・?」
妹「ああああー・・・あ・・・お兄ちゃん・・・!!歌が歌えないわ・・・」
兄「え・・・?あ・・・歌が歌えない!!歌えないよ・・・!!歌えな
いよー・・・!!」
2人「えーん・・・えーん・・・えーん・・・(泣き声。)」
さっきまで綺麗に咲いていた花が、全部枯れた花に
変わる。(スポット消える。)兄妹の泣き声、続いている。
下手より、ティンクル、ピコゆっくり登場。
※2
ティンクル「なんだか薄暗い所ねぇ・・・。ここが北の森の入り口
・・・?」
ピコ「うん・・・。あ・・・(兄妹を認める。)ティンクル!あそこに誰か
いる・・・(兄妹の方を指差す。)」
兄妹「えーん・・・えーん・・・」
ティンクル「あの・・・北の森に住む魔法使いに、会いに行くには
この道で・・・」
兄妹「えーん・・・えーん・・・」
ティンクル「(溜め息を吐く。)こんにちは!!(首を傾げて。)
こ・ん・に・ち・は!!」
兄妹、ティンクルを認めるが、泣き続けている。
ピコ「どうしたの?なぜ君たち、泣いているの?」
ティンクル「そんな顔してたら、気分も沈むじゃない!!そうね・・・
明るく歌ってみましょう!!」
兄「えーん・・・えーん・・・僕たち、歌が歌えないんだ・・・。」
ティンクル「歌えない・・・?」
兄「うん・・・北の森に住む魔法使いに・・・煩いからって、歌を
取り上げられてしまったんだ・・・」
ティンクル「まぁ!!何ですって!?」
兄「だから、僕たち歌いたくても歌えないんだ・・・」
妹「だから悲しくて泣いているの・・・」
ピコ「そうなんだ・・・。僕たちと同じだね。」
兄「え?」
ピコ「僕たちも、北の森の魔法使いのせいで、歌を歌うことが
できなくなったんだ。」
妹「そうなの?」
ピコ「うん。」
ティンクル「だから私たちが、今からその魔法使いをやっつけに
行くのよ!!」
兄「本当?」
ティンクル「北の森に住む魔法使いめ・・・もう許さないんだから
!!」
ピコ「ティンクル?」
ティンクル「みんなの楽しみの歌を取り上げるなんて、あんまり
だわ!!」
音楽流れる。
ティンクル「歌を歌えば、そんな顔ともおさらばよ!!」
ティンクル歌う。
“歌を歌えば 心も晴れるわ”
ピコ歌う。
“暗い顔はよそう
明日になれば”
ティンクル歌う。
“希望と言う魔法だわ
歌声は夢に続くの”
兄妹、楽し気な様子に、泣くのを止め
2人に見入る。
枯れた花の中の1本が、歌声に呼応するかのように、
綺麗な花へと変わる。
兄「僕たちも、またあなた達のように、歌を歌えるようになる?」
ティンクル「勿論よ!!(綺麗に咲いた花を摘み、妹へ差し出す。
)」
妹「(花を受け取り)わあー・・・」
ティンクル「私が、そんな魔法使いやっつけてみせるわ!!
待ってて!!」
兄「頑張ってね!!」
音楽変わり、ティンクル、ピコ残し紗幕閉まる。
北の森に住む魔法使いを倒して、ティンクルとピコは
みんなの歌を取り戻すことができるのでしょうか・・・。
それでは“3”へと続きます・・・。
(この魔法使いとの対決に、どんな方法で子どもたち
の目を楽しませることができるのか・・・ホント色々と
考えました^^;さて、その方法とはいかに・・・)
※ この兄妹たちも、見てのとおり・・・人手不足の為、2人が一本
の棒にひっついています^^;
後ろの背景が取れかかっていますが、以前は絵を吊るす
“コヨリ”に何を使用するのが、一番頑丈で千切りやすいか・・・
を、色々と考えながら、毎回試行錯誤を重ねていた為、
本番途中で取れそうになったことが度々あるのです(>_<)
そうやって辿り着いたのが、現在の“ガムテ”です^^;
今では、少々のことでは千切れることはなくなりました~。
もう少し、目立たなければいいのにな~・・・なのですが・・・。
何かないでしょうか・・・そんな万能テープ(~_~;)
※2、先の写真より後ろの背景が剥がれ、次の場面の背景
が、大分見えています(>_<)
― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪
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